流山の野鳥

フィールドノート 2015年7月 


【1253-1】 2015年7月7日 (火)AM 曇り一時雨 浮間公園 やんちゃなササゴイ。

○ ササゴイ
○ ササゴイ

年1回、4回目の訪問。 今回は、タイミング良く 幼鳥3羽の飛翔や、バン、カイツブリ、ゴイサギなどの雛/幼鳥などが見られた。 特に、ササゴイの子供3羽による追いかけっこは見ごたえがあった。


・昨年、問題となったデング熱対策として、『ウナコーワ虫よけ』と、『電池式 どこでもベープ』を持参。 お蔭で蚊に刺されることは無かった。
・本日の野鳥は、カルガモ、カイツブリ、キジバト、カワウ、ゴイサギ、ササゴイ、バン、オナガ、ムクドリ、スズメ  


【1253-2】 2015年7月7日 (火)PM 曇り 越谷レイクタウン 消滅したハス。

◎ ヨシゴイ
◎ ヨシゴイ

・ササゴイ観察のあと、まだ体力が残っていたので、帰路途中で下車し、越谷レイクタウンのハスの状況を見に行った。 3年ぶりの訪問だったが、着いてビックリ、ハスの植生がゼロ。 完全に消失していた。

・帰宅してから、ネットで調べると、2年前から、植生規模を小さくするための刈り取りが行なわれた模様で、それでも、昨年は 未だ 規模が小さいながらもハスが存在し、ここで撮ったというハスがらみのヨシゴイが Blogにアップされていた。
・ハスは無くなっていたが、ヨシゴイはどうだろうかと、水辺を歩いていると、2羽の飛翔が見えたので ひと安心。 ハスの下に集まってくる小魚が捕れなくなったヨシゴイだが、これまでどおり 営巣に励んでもらいたいものである。 それを知ってか知らずか、オオヨシキリが申し訳なさそうに鳴いていた。
・本日の野鳥は、カルガモ、キジバト、カワウ、ヨシゴイ、ヒバリ、ツバメ、オオヨシキリ、ウグイス、ムクドリ、スズメ  


【1254】 2015年7月9日 (木) 曇り・雨 流山市 地上のツミ。

○ ツミ
○ ツミ

今にも降り出しそうな梅雨空。 9日ぶりにツミの公園へ行った。

・食事は、未だ 親から給餌されていたが、‘姉弟’と思われる2羽同士の追いかけっこが活発で、ときには、公園の外へ飛び出すこともあった。
・また、尾の短いオナガの幼鳥も動きが活発で、ツミやキジバトとのニアミスも騒々しく発生していた。
・本日の野鳥は、キジバト、ツミ、ムクドリ、スズメ、オナガ  


【1255】 2015年7月11日 (土) 晴れ 流山市 オナガの水浴び。

◇ オナガ
◇ オナガ

午前中の所用を済ませ、午後からツミの様子を見に行った。 バスと徒歩で15分もすれば着いてしまうので、近いということは 本当にありがたい。

・朝方は、ツミの水浴タイムがあって ギャラリーを沸かせたとのことだったが、残念ながら 午後は見ることはできなかった。 その代わりに、オナガ幼鳥5羽の水飲みシーンが見られた。
・ツミが食事中に、何かのイベントの合図なのか、近くで打ち上げ花火の音がした。 その一瞬、ツミは身構え 辺りを警戒したが、身に危険が及ばないと分かると、何事もなかったように食事を続けた。 2発目の花火には、動じる気配はなかった。
・本日の野鳥は、キジバト、ツミ、ムクドリ、スズメ、オナガ  


【1256】 2015年7月13日 (月) 晴れ 流山市 塒は留守がち。

○ ツミ
○ ツミ

昨日は、朝7時に ツミの子供2羽が、公園を飛び出して行方不明となり、そして、夕方に戻って来たということから、日中は、期待薄と思い、今朝早く 現地へと向かった。

・6時半 現着。 ギャラリーはゼロだったが、朝体操の人たちは 10人ほど。 公園内を探索するが、ツミの気配は無かった。
・ラジオ体操中は 無理かなと思いながら待っていると、7時過ぎに 公園の外から2羽のツミが飛来した。 そして、追いかけっこをしながら、公園内を飛び交っていた。 そのような光景が30分ほど続いたのち、北方面へと飛び去った。
・8時前に ♂親が餌を運んできて、子供を呼んでいたが、子供の反応は無く、♂親も淋しく去っていった。 その後、10時過ぎまで現地で粘ったが、ツミの再見はなかった。
・気温がどんどん上昇したが、適度な風が緑陰を吹き抜け、快適な半日だった。
・本日の野鳥は、キジバト、ツミ、ムクドリ、スズメ、オナガ


【1257】 2015年7月14日 (火) 晴れ 流山市 区切り。

◇オナガ
◇オナガ

昨日と同様の時間帯に、公園を訪れた。 朝体操の人たちから離れた所で探鳥を開始するが、オナガ以外、気配は無かった。

・あとから来た人も、カメラも出さず 直ぐに帰っていく人が殆ど。 なかに、「6時15分頃に1羽が目撃されている。」という人がいたが、自分は6時半着。 一歩遅かったかもしれない。 その後、公園内をウロウロするが、成果なし。
・オナガが けたたましく鳴いていたので、近づいて見上げると、地上から3メートルほどの高さの葉陰で、オナガがアオダイショウと対峙していた。 オナガの巣とは関係ない場所だったので、特に問題は起こらなかった。
・ツミは、7時半頃、住宅街の空を、カラスに追われているところが見えた。 2番子なら カラスに対応できないのではないか との不安に駆られたが、これも自然の成り行き。 その後も、単独で飛翔する姿が見られたが、公園内に戻って来ることはなかった。
・この地を最初に訪れたのは、5月17日、抱卵に入る前だった。 そして、その1ケ月後、巣離れを機に 6月19日から今日まで9回訪れ、至近距離からツミを観察することができた。
・今回のツミ観察で印象的だったことは、1番子が大きく精悍で、2番子が小さく可愛いかったこと。 そして、給餌も、①口移し、②羽を毟った調理済、③羽衣がついたままの提供など、成長段階に応じた給餌が 至近距離から見られたことだった。
・来年も この地で繁殖してくれることを願って、本日をもってをもって 区切りとしたい。 現地でお世話になった皆々様 大変有難うございました。
・本日の野鳥は、キジバト、ツミ、ムクドリ、スズメ、オナガ、ヒヨドリ  


【1258】 2015年7月18日 (土) 晴れ 松戸市 コチドリ雛のお散歩。

◎ コチドリ
◎ コチドリ

・孵化して間もない雛2羽が、砂利道や畑で チョコチョコと動き回っていた。
・ランナーや、犬連れの散歩人との距離が近くなると、雛との間に親鳥が割って入って羽ばたきし、雛から注意をそらすようにしていた。
・こちらが、姿勢を低くし、動かないでいると、雛は どんどん近づいてきた。 その距離が7~8mほどに縮まったとき、後ろから、「近すぎるぞ!」、「親がフリーズしているッ!」、「ひどい!」、「非常識!」という声が聞こえた。 振り返ると、いつの間にか 自分の後方10mほどのところに 25名ほどが横一列に並ぶ 人の壁が出来ていた。 そして、自分が居る方に、双眼鏡やスコープが向けられているではないか。 すごい威圧感。 探鳥会の団体だ。
・どうやら、自分とコチドリとの距離が近いので怒っているようだったが、単に邪魔だから「どけ!」と言っているようにも思えた。 「スミマセ~ン。 もう少し 下がってもらえませんか?」と、何故 優しく言えないのかな。
・本日の野鳥は、カワウ、コチドリ、ヒバリ、ツバメ、セッカ、ムクドリ、スズメ、ハクセキレイ、カワラヒワ、ホオジロ  


【1259】 2015年7月20日 (月) 晴れ 千葉市 高木にヒナ4羽。

○ アオバズク
○ アオバズク

巣離れしたヒナが見られるというので、千葉市の小さな神社を初めて訪れた。

・事前にストリートビューで場所を確認したが、そ印象よりも意外と高木が多く鬱蒼としていた。 そんな高枝の上に 雛4羽と 親1の 5羽を同時に確認することができた。
・本日の野鳥は、キジバト、アオバズク、ヒヨドリ、ムクドリ、スズメ 


【1260】 2015年7月21 (火) 晴れ 新川耕地 アマサギの演舞会。

◎ アマサギ
◎ アマサギ

・ヨシゴイ狙いで耕地へ行ったが、出会えず。 タラタラと 汗が滴り落ちる 農道を かなり歩いてからアマサギの群れと遭遇。 その数100羽以上。 一気にアドレナリンが噴出した。
・ここでは、これまでにも 数羽程度のアマサギなら見たことはあったが、100羽以上というのは初めて。 草刈りトラクタの周囲でハネるアマサギや、青い空を舞う姿は、一大演舞を見ているようで 実に楽しかった。
・本日の野鳥は、キジ、カルガモ、キジバト、カワウ、アマサギ、アオサギ、チュウサギ、コサギ、バン、コチドリ、ノスリ、ヒバリ、ツバメ、ヒヨドリ、オオヨシキリ、セッカ、ムクドリ、スズメ、ハクセキレイ、カワラヒワ、ホオジロ  


【1261】 2015年7月25 (土) 晴れ 葛西臨海公園 噂に誘われて。

◎ キセキレイ
◎ キセキレイ

・久しぶりに葛西臨海公園へ。 狙いは、カラシラ、ホウロク、ダイシャク、ハジクロなど盛り沢山。 期待を込めて、まずは擬岩からスタート。 キアシシギ、アオアシシギ、ソリハシシギなどの常連組が見られた他、キセキレイまで見ることができた。
・渚の小道で 観察窓から 近くのカイツブリ幼鳥を撮ったあと、コムク待ちしょうかなと思ったが、渚への人の出が多くなる前にと 西渚へ急ぐことにした。
・西渚へ行く途中、すれ違った人に 様子を聞くと、「な~んもいない。」とか。 取り敢えず 三脚が10本ほど並ぶ石積堤へ行ったが 何だか活気がない。 聞くと 「ご覧のとおり。」 という回答。 暫く待ったが、時折 コアジサシやコサギが飛ぶ程度で、至って低調だった。
・保護エリアでは、シロチドリの親子 そして、今年生まれと思われるチョウゲンボウ2羽を見る事が出来た。 目標を 何ひとつクリアできなかったが、海辺の涼風が心地よかった。
・本日の野鳥は、カルガモ、カイツブリ、キジバト、カワウ、ゴイサギ、アオサギ、ダイサギ、コサギ、コチドリ、シロチドリ、アオアシシギ、キアシシギ、ソリハシシギ、ウミネコ、セグロカモメ、コアジサシ、チョウゲンボウ、ツバメ、ヒヨドリ、オオヨシキリ、ムクドリ、スズメ、キセキレイ、ハクセキレイ  


【1262】 2015年7月28 (火) 曇りのち晴れ 新川耕地 アマサギの群れ。

◎ アマサギ
◎ アマサギ

・1W前に 100羽以上 見られたアマサギの様子を見に行った。 草刈りが行われた場所へ直行すると、数では、50羽前後と、半分に減っていたものの、群れは健在だった。
・形態的には、先週は 色濃かったオレンジ色が やや薄くなり、冬羽への換羽が進んでいるように思えた。
・天気予報は、午前中が曇りで、午後は傘マークだったが、予想に反して、昼前から日差しが強く照りつけ、帰路の運河沿いは、日陰もなく、むせ返るような暑さだった。
・本日の野鳥は、キジ、カルガモ、キジバト、カワウ、ゴイサギ、アマサギ、アオサギ、チュウサギ、コサギ、コチドリ、ヒバリ、ツバメ、オオヨシキリ、セッカ、ムクドリ、スズメ、ハクセキレイ、カワラヒワ、ホオジロ  


【1263】 2015年7月30 (木) 晴れ 柏の葉周辺 ムクドリ50 コムクドリ1。

○ コムクドリ
○ コムクドリ

午前中の涼しいうちにと思い 家を出たが、朝から日差しが強く、汗が滴り落ちた。 本日のミッションは、コムクドリを探すことに決め 探し歩いたが、出会うのはムクドリばかり。 その都度、双眼鏡でサーチするが、コムクドリは、なかなか見つからなかった。

・強い日差しを避け、庭球場調節池の木蔭で休んでいると、近くの電線にムクドリ約50羽の群れがとまった。 肉眼で眺めると、少し離れたところに、小さめのムクドリ1羽を発見。 瞬間的にコムクドリと思いシャターを押したが、直ぐに他の椋鳥と共に飛び去ってしまった。
・撮れたのは、1ショットのみで やっとのことだったが、念願が果たせ 足取りも軽く帰途につくことが出来た。
・本日の野鳥は、カルガモ、キジバト、カワウ、アオサギ、コサギ、バン、ツバメ、ムクドリ、コムクドリ、スズメ、カワラヒワ、ホオジロ