流山の野鳥

フィールドノート 2016年1月 


【1323】 2016年1月2日 (土) 晴れ 理窓公園 アシ原の鳥たち。

◎ ベニマシコ
◎ ベニマシコ

何~んも居ないという感じの公園。 野鳥の数が少ないから 出会う機会も少ない。 それでも、数えてみると20種超えしていた。 

・暖冬で、冬鳥の 関東への渡来がおかしくなっている。 紅梅が早くも咲いていた。
・本日の野鳥は、マガモ、カルガモ、ハシビロガモ、コガモ、キジバト、アオサギ、オオバン、コゲラ、モズ、シジュウカラ、ヒヨドリ、エナガ、メジロ、シロハラ、ツグミ、スズメ、ハクセキレイ、セグロセキレイ、カワラヒワ、ベニマシコ、シメ、ホオジロ、カシラダカ、アオジ (作成:2016年1月2日)


【1324】 2016年1月4日 (月) 晴れ 柏の葉公園 一富士二鷹三茄子。

○ オオタカ
○ オオタカ

イイギリの様子を見に行った。 残る1本の木も 赤い実は、あと1/5ほどとなっていたが、今日もヒヨドリやツグミが集まっていた。

・アカハラやシロハラが来ないかなと、待っていると、不意に オオタカが出現した。 イイギリに集まる鳥たちを狙ってのアタックと思われた。 狩りは失敗し、カラスにモビングされ 東大上空に消えた。 1分程の空中ショウーだったが、「一富士二鷹三茄子」の一つが正夢となった。
・本日の野鳥は、ヒドリガモ、マガモ、カルガモ、コガモ、キジバト、カワウ、アオサギ、オオバン、オオタカ、コゲラ、モズ、シジュウカラ、ヒヨドリ、ウグイス、エナガ、メジロ、ムクドリ、シロハラ、ツグミ、ジョウビタキ、スズメ、ハクセキレイ、カワラヒワ、シメ、アオジ (作成:2016年1月5日)


【1325】 2016年1月8日 (金) 晴れ 松戸市 2種目の鷹。

◇ ハイタカ
◇ ハイタカ

今日のベニマシコは、対岸のブッシュの中から「ピッピ」 と、鳴き声が聞こえるものの 姿を見ることは至難で、またカワラヒワ、スズメなど 群れる鳥ほど落ち着きがなかった。

・ハイタカが現れると 小鳥たちは、藪の中に身を潜め、ハイタカが去るのを じっと待つという。
・林の中を歩いていると、後ろ姿であったが、キジバトを少し大きくしたチョコレートブラウンの背なかを発見。 そろりと近づきシャッターを押したが、細い枝かぶり。 少し場所を ずらして いいポジションを得たと思ったとき、そんなときに限って、散歩人が現れ、案の定 飛ばしてくれた。
・本日の野鳥は、コガモ、カイツブリ、キジバト、カワウ、アオサギ、オオバン、ユリカモメ、ハイタカ、カワセミ、モズ、シジュウカラ、ヒバリ、ヒヨドリ、ムクドリ、シロハラ、ツグミ、ジョウビタキ、スズメ、ハクセキレイ、カワラヒワ、ベニマシコ、シメ、アオジ (作成:2016年1月9日)


【1326】 2016年1月10日 (日) 晴れ 皇居 都会で鴎ウォッチング。

Xアイスランドカモメを訂正し ○シロカモメ
Xアイスランドカモメを訂正し ○シロカモメ

銚子で カナダやクロワなど、特定の種を 数多の鴎の中から 自力で探し出すには、かなりの忍耐力を必要とする。 これまでも、少ない知識を持って カナダ、ホイグリン系、クロワ、ミツユビ、白変カモメなどを自力発見してきたが、アイスランドカモメについては、今だ達成できていなかった。

・憧れにも近いアイスランドカモメに、今回 銚子へ行かなくても 見られる可能性があるという有力情報を得て お濠の一角で、日なが 小ぶりの白鴎を待った。
・お濠では、セグロカモメ、ユリカモメが次々と飛来し、小さな水浴び集団の中に着水し、水浴びした後、次々と飛び去った。 そのため、お濠全体を監視する必要はなく、その水浴び風景だけを注視していればよかった。
・待つこと4時間、水浴びの集団の飛沫が ひときわ大きくなった。 その中に、シロカモメと思える個体を発見した。 アイスランドカモメが そんな 簡単に見つかるはずがないとの思いと、体が小さく見えなかったことから、シロカモメと思ってシャッターを切った。
・水浴び後は、お濠に面したビルのテラスで羽繕いしていたが3分ほどで、海の方へ帰って行った。
・アイスランドカモメは、シロカモメより ひと回り小さく、嘴も小さく短い。 頭部は、丸味があり ドーム状。 カメラのモニタでは、その特徴が よく把握できない。 実際のところ、アイスランドカモメと同定したのは、帰宅し PCで確認してからのことだった。
・本日の野鳥は、コブハクチョウ、カルガモ、ホシハジロ、キンクロハジロ、カイツブリ、キジバト、カワウ、ユリカモメ、ウミネコ、カモメ、シロカモメ、アイスランドカモメ、セグロカモメ、オオセグロカモメ、ヒヨドリ、ムクドリ、ツグミ、スズメ

・SONY Cyber-shot DSC-HX300 (作成:2016年1月14日)

※1月16日追記:『カモメ識別ハンドブック』の著者 氏原道昭氏より下記のメール(抜粋)を戴いた。
『亜種アイスランドカモメ』とされている成鳥個体ですが、写真を拝見すると、数年前から同所で観察している個体と同一のようで、これはシロカモメということになります。
確かにシロカモメとしてサイズもあまり大きい方ではなく、嘴が短めで頭も丸く見えることが多いので慣れないと紛らわしいと思いますが、概ねセグロカモメ大で、嘴が太いことや、翼の突出が短いことなどから、関東ではよく観察される小型のシロカモメ(亜種barrovianus?)の範囲内に問題なく収まる個体で、アイスランドカモメではありません。

・当サイト『流山の野鳥』では、氏原道昭氏の同定に従い、亜種アイスランド改め、シロカモメに修正いたします。 氏原道昭氏をはじめ、最初に飛来状況を教えて下さった方、また亜種アイスランドではないかとご指摘下さった皆々様に 厚く御礼申し上げます。


【1327】 2016年1月13日 (水) 晴れ 柏の葉公園 地上に零れた実を食す。

◎ツグミ、◎ヒヨドリ
◎ツグミ、◎ヒヨドリ

やっと 冬日となった今日、寒気の南下とともに、何か来ていないかと、淡い期待を抱いて公園を歩いたが、いたく静かだった。

・あれほど賑ったイイギリも、すっかり実は無くなり、地上に零れた実を ヒヨドリとツグミが並んで食していた。
・本日の野鳥は、マガモ、カルガモ、ハシビロガモ、オナガガモ、コガモ、キジバト、バン、オオバン、コゲラ、シジュウカラ、ヒヨドリ、エナガ、メジロ、ムクドリ、シロハラ、ツグミ、スズメ、ハクセキレイ、カワラヒワ、シメ、ホオジロ、カシラダカ、アオジ (作成:2016年1月14日)


【1328】 2016年1月17日 (日) 晴れ 皇居 アラスカシロカモメの可能性を残して。

◎ セグロカモメ
◎ セグロカモメ

先週出会った アイスランド風シロカモメは、識別ポイントが 今イチ 明解に撮れなかった。 そこで 嘴が小さいことや、初列の突き出しが顕著である写体を得るため、再度 お濠を訪れた。

・しかし、先日の賑いがウソのよう。 セグロカモメの数は少なく、シロカモメ幼鳥も見当たらなかった。 ここのところの寒気で、行動パターンが変わったかも。
・亜種シロカモメ(L.h.pallidissimus)の小型個体か、小型シロカモメ(亜種アラスカシロカモメ L.h.barrovianus)か、さらに追及したかったが、宿題となってしまった。
・本日の野鳥は、コブハクチョウ、ホシハジロ、キンクロハジロ、カイツブリ、カワウ、ゴイサギ、ユリカモメ、ウミネコ、カモメ、セグロカモメ、オオセグロカモメ、ヒヨドリ、ムクドリ、スズメ、ハクセキレイ (作成:2016年1月18日)


【1329】 2016年1月20日 (水) 晴れ 松戸市 3度目の訪問。

○ トラフズク
○ トラフズク

川沿いの柳の木を トラフズク3羽が塒にしていると聞き、これまで2回訪問したが、葉隠れで、姿を見ることが出来なかった。

・今日は、3度目の訪問。 葉が落ちて、やっと姿が見えるようになった。 これまでに3羽が確認されているが、この日は2羽が眠りについていた。
・河川敷は風が強く ベニマシコも 姿を見たのは1回だけで、鳴き声のみの確認で終わった。
・本日の野鳥は、コガモ、カイツブリ、キジバト、カワウ、オオバン、トラフズク、シジュウカラ、ヒヨドリ、ムクドリ、ツグミ、ジョウビタキ、スズメ、ハクセキレイ、カワラヒワ、ベニマシコ、ホオジロ、カシラダカ、アオジ (作成:2016年1月21日)


【1330】 2016年1月22日 (金) 晴れ 新川耕地 想定内でもビックリ。

○ ホオアカ
○ ホオアカ

本年初めての新川耕地、最強の寒波が南下中とのことで 今日のうちに行っておこうと思い 家を出た。

・耕地で 数多く見られたのはカシラダカ。 10羽単位の群れで行動していた。 数が少なかったのは、ミヤマガラス。 電線に僅かにとまっているだけで、本隊はどこかへ行っているようだった。
・本日のヒットは、ホオアカ。 カシラダカを撮っていると、ホオアカがファインダに飛び込んできた。 本日の想定の範囲内なので 驚かない筈だったが、ビックリした。
・帰路、運河の畔では、ベニマシコとは出会えなかったが、キセキレイが 人懐っこく モデルになってくれた。
・本日の野鳥は、キジ、ヒドリガモ、カルガモ、コガモ、カイツブリ、キジバト、カワウ、アオサギ、コサギ、タゲリ、イソシギ、トビ、ノスリ、チョウゲンボウ、モズ、ミヤマガラス、シジュウカラ、ヒバリ、ヒヨドリ、ムクドリ、ツグミ、ジョウビタキ、スズメ、キセキレイ、ハクセキレイ、セグロセキレイ、タヒバリ、カワラヒワ、ホオジロ、ホオアカ、カシラダカ、アオジ (作成:2016年1月23日)


【1331】 2016年1月24日 (日) 晴れ 新川耕地 朝陽の中のベニマシコ。

◎ ベンマシコ
◎ ベンマシコ

運河に着いて、すぐにデジスコを組み立て まだ陽の当っていない遊歩道を 耕地へと向かった。 ベニマシコを探すときは、耳が頼りだが、陽が当たり始めた枯草地帯に近づいたとき、その天辺で動くベニマシコが見えた。 鳴き声はしていなかった。 双眼鏡で辺りを見ると ♂が2羽。 セイタカアワダチソウと共に 朝日にキラキラと輝いていた。 既にデジスコはスタンバイ OK。 慌てることなくシャッターを押すことができた。

・水門では、クサシギとイソシギ。 余談だが 1月22日 BSフジ「金曜シネマ」でエリザベス テイラー主演の映画「いそしぎ」を放映していたが、これはどうやら‘イソシギ’ではなく‘ハマシギ’のようである。
・本日の狙いは、運河でベニマシコ、耕地でホオアカと 欲張ったが、耕地は風が強く、カシラダカに落ち着きはなく、期待したホオアカは発見できなかった。 また、ミヤマガラスの大群と出会ったが、コクマル認識は特徴ある鳴き声のみ。
・本日の野鳥は、キジ、ヒドリガモ、カルガモ、コガモ、カイツブリ、キジバト、カワウ、アオサギ、コサギ、タシギ、クサシギ、イソシギ、ノスリ、カワセミ、コゲラ、モズ、コクマルガラス、ミヤマガラス、シジュウカラ、ヒバリ、ヒヨドリ、エナガ、メジロ、ムクドリ、シロハラ、ツグミ、ジョウビタキ、スズメ、キセキレイ、ハクセキレイ、タヒバリ、カワラヒワ、ベニマシコ、ホオジロ、カシラダカ、アオジ (作成:2016年1月25日)


【1332】 2016年1月26日 (火) 晴れ 理窓公園 地上の鳥たち。

○ トラツグミ
○ トラツグミ

やっと冬の公園らしくなった。 今日はトラツグミ、ルリビタキ(♀)、カケスなどが見られた。

・草刈り期間中、何処かへ行っていたトラツグミ。 草刈りが終わり 静かになった公園に戻っていた。
・トラツグミを撮っていると、懐かしいルリビタキの声が聞こえ 少し離れた細い枝にとまった。 空中の小さな体に AFが合わず モタモタしているうちに見失った。 見当を付けて 梅林へと あとを追ったが見つからなかった。 元の場所に戻ってくると ルリビタキを撮影したというCマンと出会った。 モニタを見せてもらったが、綺麗なルリビタキ(♀)だった。 あとを追ったつもりが失敗。 動かなければよかった。
・トラツグミの場所では、地上のカケスも撮れたが、1羽単独だった。 白鳥の池はマガモのみ。 時々 カワセミの声がしていた。
・アシ原では、姿は見えなかったがベニマシコの声が聞こえ、カシラダカが群れていた。 その群れを1羽ずつ確認するが、全てカシラダカだった。
・帰りに 県民プラザで開催されている 流山写真倶楽部の写真展を鑑賞した。 風景写真などが多かったが 昨年、流山の公園を賑わせたツミの写真が2点ほど出品されていた。 このような写真展では 餌付け/やらせ写真が多く ガッカリすることがあるが、今回の写真展では、ツミの 自然の表情を捉えた迫力ある作品が展示されており感動した。
・本日の野鳥は、ヒドリガモ、マガモ、カルガモ、コガモ、カイツブリ、キジバト、カワウ、アオサギ、コサギ、バン、オオバン、コゲラ、モズ、カケス、シジュウカラ、ヒヨドリ、メジロ、ムクドリ、トラツグミ、シロハラ、ツグミ、ルリビタキ(♀)、スズメ、ハクセキレイ、セグロセキレイ、カワラヒワ、シメ、ホオジロ、カシラダカ、アオジ、コブハクチョウ (作成:2016年1月27日)


【1333】 2016年1月28日 (木) 晴れ 彩湖 見付けてホッ!。

△ オオホシハジロ(♀)
△ オオホシハジロ(♀)

朝8時 彩湖に着いて土手の上から眺めると、オオバンとユリカモメの群れは眼に入ってきたが、カモたちの姿が見えなかった。 湖に近づき 双眼鏡でサーチすると、キンクロハジロ、ホシハジロが小さく見えた。 いずれも、嘴を背中に乗せたお休みモード。 光線の加減も良くなくて、識別もままならなかった。

・昼ごろになって、順光の位置で、ボケーとしていると、風に流されてきたのか、これまでより 少し近くに群れが来ていた。 そのうちに、バタバタするものも出始め、スコープで探索していると、明らかに嘴の色と形状が、他のホシハジロと異なるオオホシハジロが見つかった。 見付けた喜びよりも、見付けてホッと 安堵した気持ちの方が強かった。
・本日の野鳥は、ヨシガモ、ホシハジロ、[321]オオホシハジロ、キンクロハジロ、スズガモ、キジバト、カワウ、アオサギ、オオバン、ユリカモメ、モズ、シジュウカラ、ヒヨドリ、ムクドリ、ツグミ、ジョウビタキ、スズメ、ハクセキレイ、カワラヒワ、ホオジロ、アオジ (作成:2016年1月31日18時)


【1334】 2016年1月31日 (日) 晴れ じゅんさい池とその周辺 ルリビタキと遊ぶ。

○ ルリビタキ
○ ルリビタキ

1年ぶりの訪問。 前回と比べて池は、水鳥の姿も種類も少なく淋しかったが、今季も白いアイリングのヒドリガモが渡来していた。 アイリングや眼の後方の白化部分が少し大きくなった模様。

・数では、例年と同じくらいのハシビロガモ。 1/10程度のキンクロハジロやオナガガモ。 ミコアイサやスズガモは見られなかった。
・池を2周してから近くの公園へ行くと、2ケ所ほどに分かれてカメラマンが集まっていた。 ルリビタキとキクイタダキ狙いだ。 その他では、アトリ、マヒワなども見られたが数は少なく出会いは1回のみ。
・本日の野鳥は、ヒドリガモ、カルガモ、ハシビロガモ、オナガガモ、コガモ、キンクロハジロ、カイツブリ、キジバト、カワウ、ユリカモメ、ツミ、カワセミ、コゲラ、キクイタダキ、ヤマガラ、シジュウカラ、ヒヨドリ、ウグイス、エナガ、メジロ、ムクドリ、ツグミ、ルリビタキ、スズメ、ハクセキレイ、アトリ、マヒワ、シメ、アオジ (作成:2016年2月1日20時)