流山の野鳥

フィールドノート 2017年7月


【1539】 2017年7月2日(日) 曇りのち晴れ 流山市

○ ツミ
○ ツミ

今日も降るのかな と思いながら家を出たが、9時頃から日差しが出始め、暑くなった。

・これまで、給餌の際の羽毟りは、親が行っていたが、今日は、雛自身が悪戦苦闘しながらも長時間かけて羽を毟っていた。
・羽衣は既に幼羽に換羽し、自分で餌の羽毛を毟っているので、‘幼鳥’と呼ぶべきだろうが、ここでは、親から餌を貰っている間は、‘雛(巣立ち雛)’と表記する。 本日の犠牲はスズメだった。
・本日の野鳥は、キジバト、ツミ、オナガ   (作成:2017年7月4日120:00)


【1540】 2017年7月5日(水) 曇り時々晴れ 流山市

○ ツミ (雛)
○ ツミ (雛)

自動車なみのスピードで、南海上を通り抜けて行った台風。 その置き土産を期待して湾岸方面へ行こうかと思ったが、あと少しで、ツミともお別れかと思うと、来年も来てくれよとの願いを込めて、いつもの公園へ向かった。

・公園では、イチョウの太枝が折れ 小道を塞いでいたが、ご近所の知らせで、市から作業員が来て、チェーンソーで折れた枝の撤去作業が始まった。 その間、ツミたちに動きはなく、1羽は、イチョウの木から最も離れた赤松のてっぺんで、静かになるときを待っていた。
・チェーンソーが鳴り止み、静かになると、ツミたちの追い掛けっこが始まった、 飛翔スピードは、以前より、格段に早くなり、狩りに出る日は近いように思えた。
・本日の野鳥は、キジバト、ツミ、ムクドリ、オナガ   (作成:2017年7月5日 20:00) 


2017.7.5 九州北部記録的豪雨災害 

被災者の皆様に心よりお見舞い申し上げます。

また、亡くなられた方のご冥福をお祈りするとともに、行方不明の方の一刻も早い救出を願っております。


【1541】 流山市 2017年7月10日(月) 曇り時々晴れ、 11日(火) 晴れ、 12日(水)晴れ

・ツミ (2017年7月12日)
・ツミ (2017年7月12日)

<7月10日>

・親から餌を貰っていたが、その頻度は以前より少ないように思えた。
・餌を待つ間、キジバト目がけて突っ込む光景が見られた。 狩りの練習のつもりだろう。
<7月11日>
・親の姿を見ることはなかった。 餌を与えないで自立を促しているのだろう。
・子供同士の追い翔けっこ。 飛び出し、上昇、急旋回、急降下、木々の間の飛び抜け、着枝と、多様な飛びを試みていた。

<7月12日>
・今日も、親鳥を見ることはなかった。 子供たちは、かなり空腹ではなかろうか。 地上におりて、草の中で ガサゴソするところが見られた。
 ・3日間の野鳥は、キジバト、ツミ、ムクドリ、オナガ   (作成:2017年7月12日 21:00) 


【1542】 2017年7月15日(土) 晴れ 柏の葉周辺

○ コムクドリ (♂)
○ コムクドリ (♂)

久しぶりに柏の葉周辺を歩いた。 公園調節池では、遠くからホオジロの囀りが聞こえてきたが、あとはサッパリ。 何かが飛んだかと思えばスズメ。 セグロセキレイに出会って嬉しくなったほど。 また、公園の中は、ムクドリの群れが見られた程度。

・早々に公園を抜けて庭球場の調節池へ行った。 ここでの狙いは、コムクドリ。 フェンス沿いに行くと、電線に数羽の鳥影が見えた。 その大きさからコムクドリと直感。 逆光だったが、まずはカメラに収めることができた。 その後、調節池の回りを歩いていると、葉影から 1羽だけ 顔を覗かせているコムクドリが見つかった。
・本日の野鳥は、マガモ、キジバト、チョウゲンボウ、シジュウカラ、ヒヨドリ、エナガ、ムクドリ、コムクドリ、スズメ、セグロセキレイ、カワラヒワ、ホオジロ   (作成:2017年7月15日 21:00)


【1543】 2017年7月17日(月) 雷雨のち晴れ 流山市

○ ツミ ・ツミの下では、人間の子供たちがシーソ遊びしていた。
○ ツミ ・ツミの下では、人間の子供たちがシーソ遊びしていた。

5日ぶりの公園。 まだ会えるかなと思いつつ、雨上がりの空を見上げながら公園へ行った。

・公園では、末っ子と思われる1羽が留まっており、盛んに家族を呼ぶ声を発していた。 時折 外から、親、兄弟が様子を見に 戻ってくるが、末っ子は、公園内を飛び回るだけで、一緒に外へ出て行くことはなかった。
・末っ子は、キジバトやオナガを追い翔けるだけで、まだ自力で狩りをすることができない。 今日は、カナブンを捕食していた。
・末っ子以外の他の家族は、付近をかなり広域に飛び回っている模様。 末っ子も 公園を飛び出せば、今年は、これで ‘おしまい’。 5羽誕生し4羽まで生育が確認できた豊かな季節だった。
・本日の野鳥は、キジバト、ツミ、オナガ   (作成:2017年7月18日 10:00) 

<2017年 ツミ観察記>
4月 5日 ♀が待つところに♂が飛来し 合体するシーンが4~5回繰り返し見られた。 
4月13日  桜の細枝を千切り取り、巣へと何度も運んでいた。
4月15日 ♀は、生の細枝を巣へと運び 巣作りに懸命。 ♂は、せっせと繁殖活動に貢献。
5月 7日 薄暗い松葉の陰で見張りしている♂。 巣にキジバトが近づいたとき、スクランブル発進し、キジバトを追い払った。
6月 5日 全体の状況は1ケ月前と変わっていなかったが、♀は、受け取った場所でなく、巣で食事した。 抱卵中でやや神経質か。
6月14日 雛が誕生していた。 雛3羽まで確認できたが、4羽目は、PCで拡大して判明。
6月19日

一番子、二番子の背は 色濃くなり、胸や腹にも褐色斑が出ていた。  雛5羽が確認できた。

6月26日

全員 巣離れし、周辺の松の木で給餌を待っていた。

6月28日

ツミの家族が公園を占拠。 スズメとムクドリが姿を消していた。

7月 2日

親から与えられた餌(スズメ)の羽毛を 自力で毟っていた。

7月 5日

雛たちの飛翔能力が格段に向上していた。 もうすぐ公園を出て狩りに行きそう。

7月10日

親から餌を貰っていたが、その頻度は以前より少なかった。 キジバト相手に狩りの練習をしていた。

7月11日

親の姿を見ることはなかった。 餌を与えないで自立を促しているのだろうか。

7月12日

親鳥を見ることはなかった。 子供たちは、かなり空腹ではなかろうか。 地上の草の中で ガサゴソするところが見られた。

7月17日

末っ子1羽だけ残っていた。 親兄弟が様子を見に来るが、一緒に出て行こうとはしなかった。 今日はカナブンを捕食していた。

まとめ

今年は5羽誕生し、4羽の生育が確認できた豊かな季節だった。


【1544】 2017年7月19日(水) 晴れ 柏の葉周辺

◎ ムクドリ
◎ ムクドリ

朝方は、ヒンヤリと 凌ぎやすかった。 そこで、再び、コムクドリ探しで柏の葉周辺を歩いた。 狙いは、ウワミズザクラの木で、以前から目撃されているコムクドリ。 現地で、黄色い実がなっている木を探していると、周辺の木々に、夥しい数のムクドリが動き回っているのが見えた。 その中にコムクドリが混じっていないか探そうとしたが、多過ぎて無理。 また、糞を掛けられては大変なので、少し距離を置いて眺めていた。

 ・暫くして、ムクドリの群れが一斉に、慌てふためき ザワッーと飛び去った。 どうしたのかなと不審に思っていると、ウワミズザクラの中からオオタカらしき猛禽が飛び出した。 撮る余裕もなく見送ってしまったが、もう少し集中力を持って見ていれば、猛禽が飛び出す前に発見出来たかもしれなかった。 その後は、コムクドリと出会えず 蝶/蜻蛉を撮っておしまい。
・本日の野鳥は、キジバト、オオタカ(たぶん)、カワセミ、シジュウカラ、ツバメ、ヒヨドリ、メジロ、ムクドリ、スズメ、カワラヒワ、ホオジロ   (作成:2017年7月20日 18:00) 


【1545】 2017年7月22日(土) 晴れ 柏の葉周辺

○ コムクドリ  ・やっと メタリックなコムクドリが撮れた。
○ コムクドリ  ・やっと メタリックなコムクドリが撮れた。

夏の調節池は、ガランとしているが、その周囲では、昆虫類が豊かである。 今日も コムクドリを探しながら、蝶や蜻蛉を撮った。

・子供の頃、捕虫網を持って、夏休み中、虫を追い掛けた日々。 そして、展翅板で翅を整え、標本を作り、夏みの宿題「自由研究」として提出していた。
・ガラスの標本箱には、実家の母が毎年ナフタリンを補充し、大切に保管してくれていたが、母が逝ったこともあって実家の解体と共に処分した。 愛しき日々の昆虫採取であるが、今では、命を奪わない「虫撮り」が性に合っている。
・本日の野鳥は、キジバト、カワセミ、シジュウカラ、ツバメ、ヒヨドリ、ムクドリ、コムクドリ、スズメ、カワラヒワ、ホオジロ
<蝶>モンキチョウ、キアゲハ、アオスジアゲハ、ミヤマカラスアゲハ、アカボシゴマダラ、コミスジ、イチモンジチョウ、ツマグロヒョウモン、ヤマトシジミ
<蜻蛉>チョウトンボ、コシアキトンボ、ウチワヤンマ、シオカラトンボ、ナツアカネ   (作成:2017年7月23日 17:00)


【1546】 2017年7月25日(火) 曇り 利根運河~理窓公園

◎ カワセミ
◎ カワセミ

この時期の‘撮る楽しみ’のひとつに、ハスの花にとまるカワセミがある。 今日、そんなシーンを求めて公園へ行った。 しかし…。 ハスの花は咲いているものの、池にビッシリとハスの葉や雑草が生い茂り、カワセミが餌場とする環境ではなかった。

・カワセミ以外は、野鳥の姿も見られないため、またしても、蝶/蜻蛉に転向。 今日は、オニヤンマやオオシオカラトンボが撮れた。
・本日の野鳥は、カルガモ、キジバト、カワウ、アオサギ、コサギ、カワセミ、シジュウカラ、ツバメ、ヒヨドリ、ムクドリ、ホオジロ  (作成:2017年7月25日 23:00) 


【1547】 2017年7月27日(木) 曇り 柏の葉周辺

◎ ムクドリ (左) と、○ コムクドリ (右)
◎ ムクドリ (左) と、○ コムクドリ (右)

朝から涼しく散歩には好都合だったが、空がイマイチ。 何か居ないかと、調整池から探索するが、遠くからホオジロの声が聞こえるだけ。 居ないよりましと、シャッターを押すが、綺麗に撮れず 没。

・ヤンマの通り道で暫く待っていると、ウチワヤンマが現れた。 オニヤンマにも匹敵する貫禄ある飛影。 何度も眼の前を往復してくれた。
・水辺で一番多く見られたのは、シオカラトンボだったが、オオシオカラトンボは見つからなかった。
・今日は、コシアキトンボが撮れた。 コシアキトンボを見る機会は多いが、撮るとなると なかなかチャンスはない。 合体、産卵、休息姿勢などが撮れた。
・本業に戻り、コムクドリを探していると、ムクドリの大群が公園の中に入った。 忙しく動き回るムクドリだったが、公園の中ではなく外の電線に群がるムクドリの中に小柄なコムクドリが見つかった。
・本日の野鳥は、キジバト、アオサギ、カワセミ、ツバメ、ムクドリ、コムクドリ、スズメ、セグロセキレイ、ホオジロ  (作成:2017年7月28日 9:00)


【1548】 2017年7月30日(日) 曇り 新川耕地

○ コヨシキリ
○ コヨシキリ

久しぶりの耕地、今日はハートケア付近から探鳥を開始した。

・ミズキに群がるムクドリの群れ。 コムクドリが混じっていないかチェックすると、5~6羽のコムクドリが見つかった。 食していたミズキの実はまだ青いところが多く、熟するまで もう暫く時間がかかりそう。
・セッカは、何度も見る機会があったが、近くには来てくれなかった。
・農道を歩いていると、何やら聞き覚えある複雑な鳴き声。 ときどき「ギョシ」が混じるので、オオヨシキリの子供かなと思っていると、くちの中が黄色で、黒褐色の頭側線。 6月3日以来、ほぼ2ケ月ぶりのコヨシキリだった。。
・雑草などが刈り取られたサシバの餌場は、工事用仕切りが張り巡らされていた。 その中で、アマサギ50羽や、夥しい数のムクドリ、キジのペアなどがが採餌していた。
・本日の野鳥は、キジ、カルガモ、キジバト、カワウ、アマサギ、アオサギ、チュウサギ、コサギ、トビ、カワセミ、ツバメ、オオヨシキリ、コヨシキリ、セッカ、ムクドリ、コムクドリ、スズメ、カワラヒワ、ホオジロ  (作成:2017年7月31日 17:00)