流山の野鳥

フィールドノート 2018年4月


【1640】 2018年4月1日(日)晴れ 甲斐大泉~八ヶ岳横断歩道

◎ コガラ
◎ コガラ

孫一家のスキー旅行に便乗して、八ヶ岳南山麓を探鳥した。 季節的には、冬鳥遅過ぎ/夏鳥早過ぎといった狭間の様相。 当初は、「まきば公園野鳥の森」を散策する予定だったが、4月19日まで冬季閉園。 代わりに 少し登って八ヶ岳横断歩道を歩いた。

・鳥果は、カラ類のみ。 アカゲラは、あちこちで見かけたが、すばしこくて、一度もシャッターを押す機会がなかった。 しかし、鳥果は乏しくとも、クジャクチョウとシータテハ(たぶん)という蝶果が得られた。
・帰りは、孫たちと 柳生博さん(日本野鳥の会会長)の八ヶ岳倶楽部で待ち合わせし、途中、「たかねの湯」などに寄り道しながら帰途についた。
・本日の野鳥は、キジバト、トビ、コゲラ、アカゲラ、コガラ、ヤマガラ、シジュウカラ、ヒヨドリ、エナガ、ツグミ、セグロセキレイ、アトリ、カワラヒワ、カシラダカ、ガビチョウ  (作成:2018年4月3日 21:00)


【1641】 2018年4月6日(金)曇り 柏の葉公園

◎ ウグイス
◎ ウグイス

2週間ぶりの公園、桜も散り、青葉が芽ぶき始めていた。 調整池も マガモ/カルガモさえ少なくなり、ヒドリガモがワンペア、コガモ/オオバンが少々といった状況。 その静寂の中でウグイスの囀りだけが 辺りに色を添えていた。

・ウグイスの囀りを撮ることが出来るのは、葉が茂っていないこの時期だけ。 調整池のウグイスも、この時ばかりと、懸命に鳴いていた。
・公園の中では、シメが1羽。 嘴が鉛色になっていた。 空では、高空にハイタカらしき個体が、カラスにモビングされていた。
・本日の野鳥は、ヒドリガモ、マガモ、カルガモ、コガモ、キジバト、カワウ、アオサギ、オオバン、ハイタカ(たぶん)、コゲラ、シジュウカラ、ツバメ、ヒヨドリ、ウグイス、メジロ、ムクドリ、ツグミ、スズメ、ハクセキレイ、シメ  (作成:2018年4月7日 20:00)


【1642】 2018年4月7日(土)晴れ 流山市

○ ツミ (♀)
○ ツミ (♀)

2週間前は、未だ 巣の場所も定まっていなかったが、今日見ると、昨年と異なる木で巣造りしていた。 その場所は、非常に見にくいが、外敵を防ぐ恰好の場所のように思えた。 巣材集め 巣造りの真っ最中のため、産卵は未だのようである。

・近くでは、オナガの声も聞かれ、ムクドリも多く見られた。  (作成:2018年4月8日 16:00)


【1643】 2018年4月8日(日)晴れ 新川耕地

○ サシバ (♂)
○ サシバ (♂)

昨年から大規模工事が始まり、今年は期待薄と思っていたが、サシバ渡来の吉報。 今日は日曜日とあって、工事現場は休み。 おまけに快晴、絶好のサシバ撮り日和となった。

・バスが現地に近づくと、車窓から二人のカメラマンを発見。 次の停留所で下車すべく、咄嗟に停車釦を押した。
・バスを降りてカメラマンの方へ向かうと、いつもお世話になっている諸先輩。 挨拶代わりは 「寒いね~。」。 陽の当たる場所へ移動し、サシバを待っていると、上空から 「ピックーイ」の鳴き声が聞こえた。
・サシバは、2羽 確認できた。 きっとペアなのだろう。 工事に負けず営巣を完遂してくれることを願うばかりである。
・本日の野鳥は、キジ、キジバト、カワウ、アオサギ、サシバ、ヒバリ、ツバメ、ヒヨドリ、ムクドリ、ツグミ、スズメ、カワラヒワ  (作成:2018年4月9日 10:00)


【1644】 2018年4月10日(火)晴れ 坂川

◎ カイツブリ
◎ カイツブリ

各地で春の渡りが始まっているという。 何か、変わったものと出会わないかと、土手沿いを歩いた。 土手には、タンポポが咲き誇り、その花に ベニシジミほか、モンキチョウ、モンシロチョウなどが集まっていた。

・田んぼは、まだ水が入っておらず渡りの鳥などは見られなかったが、コチドリが鳴きながら飛び回っていた。
・本日の野鳥は、ヒドリガモ、ハシビロガモ、コガモ、カイツブリ、キジバト、カワウ、アオサギ、オオバン、コチドリ、タシギ、モズ、ヒバリ、ツバメ、ヒヨドリ、ムクドリ、ツグミ、スズメ、ハクセキレイ、カワラヒワ  (作成:2018年4月11日 7:00)


【1645】 2018年4月12日(木)晴れ 柏の葉公園

◎ ホオジロ
◎ ホオジロ

調整池に到着するなり、いきなり、キビタキの澄んだ囀りが聴こえて来た。 リュックからカメラを取り出し準備している間に、その声は、徐々に小さく 遠くへ。 その後、耳を澄まして公園を歩いたが、キビタキの声は再び聴くことは無かった。

・また、冬の間は、単発的な地鳴きでハデさが無かったメジロも、今日は、テンポよく また忙しく連続的に囀っていた。 その体に似合わない大きな鳴き声は、まるで別種のようだった。
・調整池にアオサギの姿はなかった。 営巣失敗か。
・本日の野鳥は、ヒドリガモ、マガモ、カルガモ、コガモ、キジバト、オオバン、コゲラ、ヤマガラ、シジュウカラ、ヒヨドリ、ウグイス、メジロ、ムクドリ、ツグミ、スズメ、ハクセキレイ、カワラヒワ、シメ、ホオジロ、アオジ (掲載:2018年4月12日 21:00)


【1646】 2018年4月16日(月)曇り 柏の葉公園とその周辺

◎ シロハラ
◎ シロハラ

ここのところの南風に乗って、皆、北へ 渡去したかと思うほど、調整池や公園は静寂そのもの。 芝生広場では、ツグミの姿が全く見られないときもあったほど。 調整池でも アオサギの姿はなかった。

・静かな公園の茂みの中で ガサゴソと 落ち葉をかき分けていた なごりのシロハラ。 秋になったら、また戻って来いよと、思わず声をかけた。
・ハイタカ撮りは今日も失敗。 視認できたのは、欅の大木から飛び立つ後ろ姿のみ。

・こんぶくろ池から近隣公園まで、これまでは三角形の2辺を歩いていたが、新しく道路が出来、三角形の一辺で済むようになった。

・周辺の森には、まだキビタキは入っていなかった。
・かっては、カモ、サギ、カラ、オオタカなどの休息場であったキャンパス駅西の調査委池。 雑草や灌木が繁り、野鳥に優しい環境だったが、それらがすっかり取り除かれコンクリートがむき出しになっていた。
・本日の野鳥は、ヒドリガモ、マガモ、カルガモ、コガモ、キジバト、オオバン、ハイタカ、コゲラ、シジュウカラ、ヒヨドリ、ウグイス、エナガ、メジロ、ムクドリ、シロハラ、ツグミ、スズメ、ホオジロ  (掲載:2018年4月17日 7:00)


【1647】 2018年4月20日(金)晴れ 流山市

○ ツミ
○ ツミ

2週間ぶりの訪問。 ラジオ体操の時間帯に到着した。

・巣が、ほぼ完成したのか、巣材運びの頻度は、以前より少なく、そのせいか、ひと所に留まる時間が長くなっていた。 産卵は、まだのようである。
・今朝は、オナガが多く見られた。 巣にオナガが近づくと、どこからともなくツミが現れ、オナガを蹴散らしていた。
・本日の野鳥は、ツミ(♂♀)、オナガ、ムクドリ (掲載:2018年4月20日 23:00)

 


【1648】 2018年4月21日(土)晴れ 東葛地区

◎ ムナグロ
◎ ムナグロ

旅のシギチの立ち寄りが期待できる季節となった。 現地に着くと、水が張られた田んぼ数ケ所に、計40羽ほどの 旅鳥ムナグロらしき鳥影が見えた。

・順光側へ移動し、農道に腰かけていると、ムナグロ若鳥が、かなり近くまで寄って来た。 成鳥は、あまり近づいてくれなかった。
・その他では、カエルを捕食する夏鳥チュウサギ。 ムナグロの近くには、夏鳥コチドリ、冬鳥タヒバリ、冬鳥ツグミなど。 そして上空ではヒバリが囀っていた。 また、白いアマサギを撮ったと思ったが、PCで確認するとチュウサギだった。
・本日の野鳥は、カルガモ、キジバト、アオサギ、チュウサギ、ムナグロ、コチドリ、ヒバリ、ツバメ、ムクドリ、ツグミ、タヒバリ、カワラヒワ  (掲載:2018年4月22日 15:00)


【1649】 2018年4月23日(月)曇り 柏の葉公園とその周辺

◎ コガモ
◎ コガモ

どんよりした曇り空、明日も天気が良くないというので、今日出掛けることにした。

・第2調整池は、オオバンと、最後まで残っていたヒドリガモの1ペアも姿を消していた。 また、秋には、いち早く渡来し、春は遅くまで居続けるコガモも、10数羽の1グループのみとなっていた。
・ウグイスも深い葉影で鳴くようになり、撮りづらくなった。 持っていたバードコールを「キュッキュッ」と鳴らしたが反応はなかった。
・芝地にツグミの姿は無かった。 日本庭園付近で1羽を見かけたのみ。
・周辺の森では、薄暗いところで咲くキンランがひときわ輝いて見えた。
・本日の野鳥は、マガモ、カルガモ、コガモ、キジバト、カワセミ、コゲラ、オナガ、シジュウカラ、ヒヨドリ、ウグイス、メジロ、ムクドリ、ツグミ、スズメ、ホオジロ (掲載:2018年4月23日 21:00)


【1650】 2018年4月26日(木)晴れ  流山市

○ ツミ (♂)
○ ツミ (♂)

1週間ぶりの公園。 状況は変わらず、抱卵の兆しは無かった。

・せっせと巣材運びをしていたのは♂の方で、松の枯れ枝が多かった。 巣そのものは、まだ小さいように思えた。
・キジバト、オナガ、ムクドリなども活発に動いていた。
・本日の野鳥は、ツミ(♂♀)、オナガ、ムクドリ  (掲載:2018年4月26日 17:00)


【1651】 2018年4月27日(金)、28日(土)  柏の葉周辺

◎ タシギ
◎ タシギ

柏の葉周辺で 最も遠い調整池を2日連続して覗いた。 27日は、午前の所用を済ましたあと、午後から現地へ。 28日は、朝から直行した。


<4月27日PM:曇り>
・現着時、遠くに少し大き目のジシギが見えたが、カメラを取り出している間に居なくなってしまった。 見間違がったのだろうか、その後は、それらしきものは 見つからなかった。 タシギは、5羽ほど見られたが、全て小ぶりで嘴が長く感じられた。
・タシギと同じ水域には、コガモが多く集結し、クサシギ、コチドリ、オジロトウネンなどが見られた。
<4月28日AM:晴れ>
・昨日 現着直後に見た少し大きめのジシギを探すべく、朝から現地へ直行した。 しかし、状況は一変。 コガモが激減しており、タシギも1羽しか見られなかった。
・1時間経っても状況が好転しないため、周辺の森を散策した。 先日は、音なしの構えだったが、今日は、キビタキの囀りが聴かれた。 
・見られた野鳥は、ヒドリガモ、マガモ、カルガモ、コガモ、キジバト、カワウ、アオサギ、ダイサギ、コチドリ、タシギ、クサシギ、オジロトウネン、コゲラ、シジュウカラ、ツバメ、ヒヨドリ、ウグイス、ムクドリ、キビタキ、スズメ  (掲載:2018年4月29日 20:00)


【1652】 2018年4月30日(月) 晴れ  柏の葉周辺

◎ キビタキ
◎ キビタキ

一昨日 キビタキのバードリスニングを楽しんだ森へ直行した。

・一昨日と同様、森の奥深くで囀るだけで、なかなか姿を見せてくれなかったが、2時間が経過した頃、やっと散策路近くまで 出てくるようになった。
・2016年は、7月の初めまで、2017年は、5月一杯滞在した。今年はいつまで居てくれるだろうか。 現在♂1羽。
・まだ蚊の心配はないが、顔の周りに小さい虫が飛び交うので、鬱陶しい。 (掲載:2018年4月30日 20:00)