流山の野鳥
ジュウイチ ホトトギス ツツドリ カッコウ
※ トケン(杜鵑)とはホトトギスのことで、杜鵑類とは、カッコウ科と言われているこの仲間の古い呼び方です。(出典:山階鳥類研究所広報ブログ 2015年9月1日)
184 ジュウイチ ○
・十一 (英)Hodgson's Hawk Cuckoo (学)Hierococcyx
hyperythrus
185 ホトトギス ◎★
・杜鵑 (英)Lesser Cuckoo (学)Cuculus poliocephalus
187 ツツドリ ◎☆
・筒鳥 (英)Oriental Cuckoo (学)Cuculus optatus
・カッコウに似ているが少し小さい。 腹の横斑は、太くて荒い。
・翼の幅が狭く、尾羽も長いため、飛形は スマートに見える。
・夏鳥として渡来。 託卵相手は、亜高山帯のムシクイ類。 渡り期以外は森林に生息。
・8月末の 秋の渡り期前半には、都市公園などの桜の樹木に、まず♂成鳥が飛来し、次いで、後半に、♀成鳥、幼鳥などが飛来する。
・桜の葉についた毛虫を食するが、桜の葉が散ってしまうと、ツツドリも居なくなっている。
188 カッコウ ◎☆
・郭公 (英)Eurasian Cuckoo (学)Cuculus canorus
・体はキジバト大だが、翼と尾が長く、胸の横縞は細くて華奢。 オオヨシキリなどに托卵する。 ツツドリより大きい。 夏鳥。
※筑波山のケーブル乗り場では、いつでもカッコウの鳴き声が聞こえる。
※ 参考図書からの転載です。 丸付き数字は参考図書番号です。
識別
カッコウ
ツツドリ
ホトトギス
成鳥
① L35cm
① L33cm
① L28cm
生息
① 林縁や草原など開けた環境を好む。
① 様々な種を托卵相手とする。
① 森林に生息
① 托卵相手は低山から亞高山のムシクイ類
① 平地から亞高山帯に棲息。
① 托卵相手はウグイス。
体の色
① 頭部から背、上尾筒は青灰色でツツドリ、ホトトギスより淡い。
① 頭部から背、上尾筒、胸は、カッコウより暗い青灰色。
① 頭部から背、上尾筒、胸は、暗青灰色で、カッコウやツツドリより濃い。
翼・尾
① 翼と尾は黒褐色。
① 初列小雨覆は白く、黒褐色の横斑がある。
④ 初列小雨覆(小翼羽の下に生えている羽)は白く、黒い横縞がある。
① 翼と尾は黒褐色。
① 初列小雨覆は白く無斑か、黒褐色の横斑があっても淡くて不明瞭。
④ 初列小雨覆は、白くて無斑。
① 翼と尾は黒褐色。
① 初列小雨覆いは灰色みがかかった白色で無斑。
④ 初列小雨覆は灰色みがかかる。
腹~体下面
① 腹からの体下面は白く、ツツドリやホトトギスより細い黒色横斑が11~13本ある。
① 腹は白く、黒色横斑が9~11本あり、間隔はカッコウより広い。
② 但し、個体によりこの横縞がカッコウなみに細い個体もいる。
① 腹は白く横斑は7~9本あり、間隔はカッコウより広い。
⑧ 脇腹に灰黒色の横斑が11本くらいあるが、静止時は7本くらいしか見えない。
⑤ 胸の縞模様は、カッコウより太くツツドリより間隔が広い。
下尾筒
⑧ 黒い横斑があるが、細くて小さく、少なく見える。
② 下尾筒は白く、細く黒い横斑があるがまばら
① 淡いバフ色で、黒い横斑が目立つ。
⑤ 下尾筒に横斑があるのが一般的。
① 淡いバフ色で、横斑はほとんどない。
⑤ ほぼ無斑。
紅彩
① 黄色~橙黄色
① 橙褐色から暗褐色でカッコウに比べ暗い色
⑧ 紅彩は淡い橙色だが、瞳孔が大きいので黒く見える。
嘴
① 黒褐色で基部は黄色みがある。
① 黒褐色で下嘴基部は黄色みがある。
⑧ 黒褐色で基部は黄色みがある。
識別
カッコウ
ツツドリ
ホトトギス
♀(赤色型) 体の色
① 本種に赤色型はないとされている。
⑤ ごく稀に赤色型が見られる
⑧ 赤色型の個体がいるといわれているが、日本にはいないと思われる
① 赤色型があり、喉にも黒っぽい横斑がある。
⑤ 上面全体の地色は赤褐色で、黒横縞とのコントラストがハッキリしている。
① 赤色型があり、喉にも黒っぽい横斑がある。
⑤ 頭にも明瞭な黒い横縞がある。
④ 頭と体上面は赤褐色で黒い横縞が目立つ
⑤ 頭の黒斑は不明瞭か無斑
下尾筒
④ 腹の他、胸と下尾筒にも横斑がある。
⑤ 赤色型は、下尾筒にも横斑がある。
紅彩
① 紅彩は橙色だが、瞳孔が大きく眼は暗色に見える。
嘴
① 黒褐色下嘴基部は黄色みがある。
識別
カッコウ
ツツドリ
ホトトギス
幼鳥 体の色
① 褐色みがあり、上面や翼の羽縁は白く、後頭に白斑が出る。
⑤ 上面は褐色味で、後頭部に白斑が目立つ。
① 全体に黒、白、淡い赤褐色の縞模様で、他種の赤色型に似ている。
① 頭部からの上面が黒灰色で、頭部や翼の羽先にところどころ白斑がある。
② 全身が黒褐色で、頭上から雨覆先端の羽縁は白い。
① 頭部からの上面が黒灰色で、頭部や翼の羽先にところどころ白斑がある。
⑤カッコウ、ツツドリと異なり、Jの頭~上面は一様に黒灰色で褐色味が目立たない。
腹~体下面
② 喉以下の体下面は白く、黒褐色の細かい横斑がある。
① 喉からの体下面は白く、黒褐色の縞模様
① 喉からの体下面は白く、黒褐色縞模様。
参考図書
① 『日本の野鳥590』 大西敏一/解説、真木弘造/写真、平凡社
② 『日本の野鳥650』 大西敏一、五百澤日丸/解説、真木弘造/写真、平凡社
④ 『日本の鳥550 山野の鳥』 五百沢日丸/解説、山形則男・吉野俊幸/写真、文一総合出版
⑤ 『比べて識別 野鳥図鑑670』 永井真人/著、茂田良光/監修、文一総合出版
⑧ 『山渓ハンディ図鑑7 日本の野鳥』 叶内拓哉/写真・解説、山と渓谷社
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