流山の野鳥

フィールドノート 2015年9月 


【1273】 2015年9月5日 (土) 曇りのち晴れ 三番瀬 潮引き待ち4時間。

○ コオバシギ
○ コオバシギ

・到着時は まだ潮が満ちつつあるとき。 天気予報は12日ぶりに晴れ。 天気ばかり気にして、潮の干満をチェックせずに家を出てしまった。

・波も穏やかな長閑な干潟。 近くの杭の上に1羽のオオソリハシシギ。 沖合の杭には、ウミネコや ダイゼンの群れと、白いサギ類。 何も動こうとはしない。
・船橋側から市川側まで、水辺をトボトボと歩き、汀を走る小型のシギが居ないか 探したが、見られたのはキョウジョシギ幼鳥と、コサギ幼鳥。 カラシラを疑ったが、どうみてもコサギだった。
・潮が引き始めるお昼頃になって、砂地が出始め、ウミネコがポツリポツリと飛来した。 そして、杭の上のオオソリハシシギが降りたのを合図に、どこからともなく、オバシギ、チュシャクシギ、ソリハシシギなどが集まってきた。 待機していた大勢のカメラマンもそれにともなって動き始めた。
・カメラマン同士の会話は‘カラシラサギ’。 お互いにカラシラサギの特徴を確認しあっているようだったが、今日は、その姿を見ることはなかった。 海浜公園の『野鳥観察表』も3日、4日は空欄だった。
・本日の野鳥は、カワウ、アオサギ、ダイサギ、チュウサギ、コサギ、ムナグロ、ダイゼン、シロチドリ、メダイチドリ、オオソリハシシギ、チュウシャクシギ、キアシシギ、ソリハシシギ、キョウジョシギ、オバシギ、コオバシギ、ミユビシギ、トウネン、ハマシギ、ウミネコ、コアジサシ


【1274】 2015年9月8日 (火) 雨 伊佐沼 雨の沼辺。

○ オグロシギ
○ オグロシギ

・天気予報大当たり、朝から大粒の雨。 現地到着8時、駐車場を見ると、10台以上が停まっている。 これは、期待できるぞと、沼辺を双眼鏡でサーチするが、人の姿が見えない。 公園の中、用水路などを見ても、誰一人いない。 車を停めて、皆何処へいったのだろうかと不思議に思いながら 沼を探索。 途中、3人 + 沼辺に駐車する車2台と出会ったが、「一昨日まで3羽居たのに、今日は見ないねぇ。」と。 そんなに急いで南へ行かなくても…と思いながら、雨のなか 沼を2周したが、目的の旅鳥の姿はなかった。 ハスの植生区域で、オグロシギ、アオアシシギなどが見られたのみ。

・本日の野鳥は、カルガモ、カイツブリ、キジバト、カワウ、アオサギ、ダイサギ、コサギ、イカルチドリ、セイタカシギ、オグロシギ、アオアシシギ、イソシギ、カワセミ、スズメ、ハクセキレイ  


【1275】 2015年9月12日 (土) 晴れ 川越市 午後から鳥見。

○ シマアジ
○ シマアジ

午前の所用を済まし、午後から鳥見に出かけた。 目的は、シマアジ。 秋の渡りのシマアジ♂は、♀に似たエクリプスとなり、また コガモ♀との識別が難しくなる。

・現地着13時、見つけられるかどうか自信はなかったが、南端から沼を遠望すると、コガモらしき小型カモの小さな群れが見えた。 距離はかなり遠い。 遊歩道を歩いて、距離を縮め 双眼鏡でサーチすると、10羽の群れの中に カルガモ顔のシマアジが3羽確認できた。
・シマアジ3羽は、コガモの群れにくっついたり離れたりして ゆっくりと泳いでいたが、そのうち、2羽が、ぐんぐんと岸に近づいてきた。 警戒心の薄い幼鳥かも。
・その後、シマアジは、いつのまに合流したのか、5~6羽で どこかへ飛び去った。 田んぼへ採餌に行ったのかもしれない。
・沼の北端へ行くと、大勢の人が、ツガイと思われるオグロシギにカメラを向けていた。
・本日の野鳥は、カルガモ、シマアジ、コガモ、カイツブリ、キジバト、カワウ、アオサギ、ダイサギ、コサギ、コチドリ、セイタカシギ、オグロシギ、アオアシシギ、クサシギ、イソシギ、カワセミ、シジュウカラ、スズメ、ハクセキレイ  


【1276】 2015年9月14日 (月) 曇り 海老名市 休耕田の水溜りで。

○ ヒバリシギ
○ ヒバリシギ

渡りのシギチ観察場所は、干拓地など、交通不便なところが多いが、駅からほどほどの距離にある田んぼにも渡りのシギチが訪れる場所がある。 今日は、よく晴れるというので、一昨年に 初めて訪れた田んぼへ 2回目の訪問。

・目標は、前回と同様に チュウジシギ。 結果は 今回も縁無く、出会ったのは、ヒバリシギ(1)、コアオアシシギ(1)、タカブシギ(2) と 季節の終盤風情。
・休耕田は、工事区域内のため、その横を 土砂を運ぶダンプカーや、工事関係者が通るが、そのたびに、鳥たちも飛びあがった。
・本日の野鳥は、ダイサギ、チュウサギ、コサギ、コチドリ、セイタカシギ、タシギ、コアオアシシギ、タカブシギ、ヒバリシギ、トビ、ムクドリ、スズメ、ハクセキレイ  


【1277】 2015年9月16日 (水) 曇り 新川耕地 山から下りて来たモズ。

◎ モズ
◎ モズ

雨で冠水した田んぼに 何か入っていないか 探し求めて、ロジポートから運河まで1万7千歩。 田んぼに水は無く 完全に目論見が 外れた。

・用水路沿いのセイタカアワダチソウは 未だ青く、そのてっぺんで見られたのはスズメのみ。 モズの密度は高かった。
・運河で ヒガンバナを撮って 探鳥ウォーキングを終了。
・本日の野鳥は、カルガモ、キジバト、カワウ、アマサギ、アオサギ、ダイサギ、チュウサギ、コサギ、モズ、シジュウカラ、ヒバリ、セッカ、ムクドリ、スズメ、ハクセキレイ、カワラヒワ  


【1278】 2015年9月19日、20日 山中湖村~道志村~宮ヶ瀬 シルバーウィーク。

◎ キビタキ
◎ キビタキ

【1278-1】 9月19日(土)曇り 山中湖村 

・往きは、キャンプ場へ行く前に山中湖別荘地へ直行。 そして、孫たちと別行動で 2時間半 鳥見した。
・到着時、先客2人のカメラは、上向きで 既にシャター音がしていた。 枝どまりのオオルリ♂だった。 カメラをリュックから取り出し、さぁ 撮影と思った瞬間、オオルリは飛び去った。 未だ居るんだぁ~ と思い ひと安心したが、その後 制限時刻まで、オオルリの再来はなかった。
・今日は、キビタキ♂が よく姿を見せてくれた。 その他では、エナガやヒガラの水浴びも。 所定の時刻に、孫たちが迎えに来てくれたが、その時は水場に鳥がいなくて残念。
・道志村のキャンプ場に着いて、すぐに 川べりを探索するが、今日は、人出が多く、カワガラスも出現は遠慮がち。 遠くに 少しだけ見ることができた。
・本日の野鳥は、キビタキ♂♀、オオルリ♂♀、エナガ、ヤマガラ、シジュウカラ、ヒガラ、コゲラ

○ ミサゴ
○ ミサゴ

【1278-2】 9月20日(日)晴れ 宮ヶ瀬早戸川林道 

・翌日は、かねてからの憧れの地 宮ヶ瀬湖早戸川林道へ。 この時季、冬鳥や夏鳥は望むべくもないが、運がよければ、ヤマセミが見られるかも。 昨年はジュウイチが観察されている。 淡い期待を抱いて宮ヶ瀬へ行った。
・早戸川林道探鳥の起点となる宮ヶ瀬ビジターセンタは、山奥にポツンと建っているイメージがあったが、豈図らんや 観光園地のど真ん中。 また、林道へのゲートも その近くの薄暗いところにあると思っていたが 違った。 林道も舗装されており、イメージとは 随分かけ離れていた。
・ゲートへは、ビジターセンタ前の交通量の激しい道路を渡って行くが、あまりにもイメージと異なっていたため、暫し 戸惑っていると、横断歩道を渡って来る ひとりのバーダカメラマンが見えたので、入口ゲートの場所を教えて貰った。 また、ご親切に ヤマセミポイントは 2つめの橋、湿地や、枯れ葉のところなどでは、ヤマビルに注意するようにとのアドバイスまで貰った。 感謝。
・折り返し地点と決めていた金沢橋に近づくと、「今、こっちに飛んだよ。」という、2人のカメラマンと出会った。 少々到着が遅かった模様。
・初めての早戸川林道探索、鳥果は乏しかったが、来る冬季シーズンの下見が出来て満足。
・本日の野鳥は、カワウ、アオサギ、トビ、ミサゴ、カワセミ、シジュウカラ、コゲラ  


【1279】 2015年9月23日 (水) 晴れ 柏の葉公園 シルバーウィーク最終日。

○ エゾビタキ
○ エゾビタキ

・公園に人が繰り出す前に、2時間ほど散歩した。 狙いは 渡りの立ち寄りで、過去に、ヒタキ類のフライングキャッチや、ツツドリが見られた木々を重点的にチェックした。
・桜の広場で、キビタキを探したが、発見できず、代わりにエゾビタキらしき数羽の追いかけっこや、ツツドリ幼鳥が見られた。 全体的に 鳥は少なめ。
・本日の野鳥は、マガモ、カルガモ、キジバト、ツツドリ、コゲラ、モズ、シジュウカラ、ムクドリ、エゾビタキ、スズメ、カワラヒワ  


【---】 2015年9月27日 (日) 晴れ 中秋の名月

※ 十五夜
※ 十五夜

・自分が幼稚園児の頃、湯がいた里芋をお供えしていた母親に、「団子とちゃうやん」 と、文句を言って以来、和菓子屋の 餡子たっぷりの月見団子も一緒に供えられるようになった。
・秋の新月から数えて15日目、今年の十五夜は、少々いびつに見えるが、満月は28日とのことらしい。


【1280】 2015年9月28日 (月) 晴れ 本新 こちらは静か。

◎ タカブシギ
◎ タカブシギ

久しぶりの稲敷市。 西ノ洲や甘田方面まで 足を伸ばしたかったが 体力と時間的制約から、本新界隈のハス田や湛水田を覗き見した程度の探鳥。 今日は日差しが強く、汗が流れ落ちた。

・ここでは、刈り取りが済んだハス田は少なく、また、稲刈りも未だのところが多く シギチ環境は芳しくなかった。 見られたのは、タカブシギのみ。
・バスで佐原駅まで戻ると、真新しい駅舎の瓦屋根の上で、イソヒヨドリ2羽が、エキゾチックな声で鳴いていた。
・本日の野鳥は、キジ、キジバト、カワウ、アマサギ、アオサギ、ダイサギ、チュウサギ、コサギ、タシギ、タカブシギ、トビ、モズ、カケス、セッカ、ムクドリ、スズメ、ハクセキレイ、セグロセキレイ  


【1281】 2015年9月30日 (水) 晴れ 東京港野鳥公園 奇しくも3年前と同月同日。

※ シマアカモズ
※ シマアカモズ

石垣島や与那国島など、南西諸島で 冬に多数が越冬するシマアカモズが、今回 東京港野鳥公園に現れた( 東京港野鳥公園ボランティア 公園日誌)。

・奇しくも 3年前の同月同日に タカサゴモズと出会った場所。 券売機で65歳以上券(150円)を購入し、東観察広場へと向かった。
・早速、200メートルほど先の枯枝にとまるモズsp. 備え付けのスコープを借りても 遠すぎて識別不能。 結局、この日の午前中は、60m~200mの範囲で、3~4回 姿を見ることが出来たが、ザラついた感じでしか撮れなかった。 長居してくれれば、次回は デジスコ持参で再度挑戦したい。

・亜種アカモズ(L.c. superciliosusは、非常に少ない夏鳥(北海道から本州で局地的に繁殖)。 亜種シマアカモズ(L.c.lucionensis)は、冬鳥(九州南部や西南諸島で越冬)。 シマアカモズの 春秋の渡り期は、日本海側の島嶼を通過し、関東は渡りルートからハズレている。 今回見られたのは ♀タイプ若。 来春は、♂を伴って またルートを間違って 北上してくれたら…と期待が膨らむ。
・本日の野鳥は、カルガモ、コガモ、カイツブリ、キジバト、カワウ、アオサギ、ダイサギ、チュウサギ、コサギ、オオバン、オオタカ、モズ、[318]シマアカモズ、シジュウカラ