流山の野鳥
フィールドノート 2015年5月
【1223】 2015年5月2日 (土) 晴れ 新浦安 海岸線に繰り出す人・人…。
・今年は、全体的に 渡りの時期が早く感じられるので 例年より2Wほど早く 海岸沿いを歩いた。 連休初日、御多分にもれず海岸線は、朝から人、人、人…。 貝採りに 人が大勢 繰り出していた。
・見られたのは 普通種のみだったが、頸の細いチュウシャクシギを見て、「小杓鷸!」と、ドキッとした場面があった。
・RedBull AIR RACE Chiba2015 開催に伴い、南端護岸全域の立入り禁止(4/28~5/30)と、総合公園側の一部及び南北護岸の立入りが制限(5/12~5/18)されている。 今日は、入口で、警備員さんに断ってから、立入り禁止エリアに入り、中間点まで歩くことが出来た。 それより先は、滑走路工事が行われており、近づかないように とのことだった。
・本日の野鳥は、ヒドリガモ、カルガモ、スズガモ、ハジロカイツブリ、キジバト、カワウ、オオバン、コチドリ、チュウシャクシギ、キアシシギ、イソシギ、キョウジョシギ、ミユビシギ、ハマシギ、コアジサシ、オナガ、ムクドリ、スズメ、ハクセキレイ
【1224】 2015年5月4日 (月) 晴れ 柏の葉公園 半年ぶり。
・公園に入ったとたん、キビタキの声が聞こえてきた。 「いるじゃん!」と、心の中でニタリと呟きながら、声がする方へと 行った。 しかし、声はすれど、青葉繁れる葉隠れで その姿を見つけることが出来ない。 発見できないまま、かなりの時間が経過し バードリスニングで終了かなと諦めかけた頃、これまでとは違って 背後の広場の方からキビタキの声が聞こえてきた。 2羽居るのかなと思ったが、どうやら、同じ個体が居場所を変えたらしい。 声がする方を双眼鏡で探索すると、桜の枝にとまる黄色い体がハッキリと見えた。
・ここのキビタキは、昨年の11月4日に 同じ場所で撮って以来、丁度半年ぶり。 GWとは言え、朝のうちは、散歩する人も少なく、他のバーダーとも出会わなかった。
・本日の野鳥は、マガモ、カルガモ、コガモ、キジバト、シジュウカラ、ツバメ、ヒヨドリ、ムクドリ、キビタキ、スズメ、ホオジロ
【1225】 2015年5月6日 (水) 晴れ 柏の葉周辺 古巣再利用。
・夏に 山のロープウェイ乗り場や、保養所の軒先などで目にする機会が多いイワツバメ。 最近では、平地の駅周辺でも見かけることが多く、飛翔していも、腰の白さで識別が容易である。
・今日、「ジュッ、ジュッ、ピリリ」 と鳴きながら飛ぶイワツバメを目で追っていると、飛んでいた2羽が スーッと、橋げたに隠れて消えた。 回り込んで 見上げると、古巣に出入りするイワツバメが見えた。
・一昨年に作られたと思われる古巣に 泥を継ぎ足して再構築するイワツバメ。 ♂♀交互に巣を飛び立ち 泥を運んできた。
・燕は もともと益鳥として大切にし、人々も軒先を提供するなどしてきた。 よって、人間そのものを ストレスの原因として営巣放棄することはまず無いが、カラスによる襲撃を誘発しないよう短時間でその場を離れた。
【1226】 2015年5月8日 (金) 晴れ 谷津干潟 終盤風情。
・潮が引き始めた頃に到着。 静かな干潟は、杭の上にキアシシギ、ドラム缶にカワウ、アオサギが見られるだけ。
・ひと巡りして淡水池へ。 夏鳥の囀りを期待していたが叶わず。 その代わり、綺麗な飾り羽のダイサギが見られた。 水面では、コガモ、カイツブリなど。
・干潟に戻ると、遠くにチュウシャクシギ5羽が見えた。 暫くすると、ハマシギとキョウジョシギの混群が飛来し、続いて、トウネン、最後にメダイチドリが飛来した。
・本日の野鳥は、カルガモ、コガモ、スズガモ、カイツブリ、キジバト、カワウ、アオサギ、ダイサギ、オオバン、コチドリ、メダイチドリ、チュウシャクシギ、キアシシギ、キョウジョシギ、トウネン、ハマシギ、オナガ、シジュウカラ、ヒヨドリ、オオヨシキリ、ムクドリ、スズメ
【1227】 2015年5月11日 (月) 晴れ 新川耕地 五月の風 爽やか。
・台風6号の影響で、明日から天気が崩れる予報。 その前にと 今日、田んぼを歩いた。
・運河土手から耕地へ入ったが、先々週と比べて あまり変わり映えせず、見られたのは普通種のみ。 ラッキーだったのは、セッカが かなり撮り易くなっていたこと。 また、名前のとおり、田んぼでタシギが撮れたこと。 上空では、サシバが、カラス6羽に追われていたが、これは撮れなかった。
・田んぼを渡る五月の風が爽やかだった。
・本日の野鳥は、キジ、カルガモ、コガモ、キジバト、カワウ、ゴイサギ、アオサギ、チュウサギ、コサギ、コチドリ、タシギ、サシバ、シジュウカラ、ヒバリ、ツバメ、ヒヨドリ、オオヨシキリ、セッカ、ムクドリ、スズメ、ハクセキレイ、カワラヒワ
【1228】 2015年5月13日 (水) 晴れ 谷津干潟 ここでアマサギ。
・台風6号(熱低)による雨も、朝方には上がり、吹き返しの風も弱いため、谷津干潟へと出掛けた。
・前回と同じ、バラ園側から干潟を観察。 水面を双眼鏡で探索するが、期待した外洋性の鳥の姿は無く、目の前の小さな水辺で、コチドリ、ダイゼン、キアシシギが見られたのみ。
・時計回りで歩いて行くと、遊歩道の木立でメジロの群れ。 誕生したてなのだろう、警戒心の無い顔立ちが可愛いかった。
・東側から オオソリハシシギやダイゼンの群れ、オバシギの小群、トウネン単独などを撮っていると、数羽のサギ類の中に、オレンジ色のアマサギ2羽が見えた。 今季、まだ 田んぼで見ていないのに、干潟で予期せぬ出会いとなった。 ここで初めて。
・本日の野鳥は、カルガモ、コガモ、ホシハジロ、スズガモ、キジバト、カワウ、アマサギ、アオサギ、ダイサギ、チュウサギ、コサギ、ダイゼン、コチドリ、セイタカシギ、オオソリハシシギ、チュウシャクシギ、キアシシギ、キョウジョシギ、オバシギ、トウネン、ハマシギ、ユリカモメ、シジュウカラ、メジロ、ムクドリ、スズメ
【1229】 2015年5月14日 (木) 晴れ 埼玉県 満を持して。
・河川敷で営巣するトラフズクが 巣立ち間近との知らせを受けた3日後、時期到来とばかりに 満を持して訪問した。
・巣の中に雛が4羽見えた。 一番子は、今にも巣から飛び出しそうだったが、四番子は、まだ体が小さく、体格的に かなりの差があった。
・営巣中の鳥見は、巣作り/抱卵/育雛期は 自粛し、巣立ち直後を 唯一の解禁タイミングとしているが、これがなかなか難しく、今回のトラフズクは2、3日早かった。
・記録写真を撮ってから 早々に 次の目的地へ移動。 徒歩で1時間ほど離れた 隣の市の神社のフクロウは、未だ余裕があると思っていたが、ここは 1日遅く 出会いを逸し、来年に期待することとなった。 遠くでカッコウが鳴いていた。
・本日の野鳥は、キジ、キジバト、カッコウ(声)、トラフズク、シジュウカラ、ツバメ、ヒヨドリ、オオヨシキリ、ムクドリ、スズメ
【1230】 2015年5月15日 (金) 晴れ 茜浜 フナムシ ゼロ。
・出会いの目安は、毎年5月14日±2日。 昨日見られたという個体は、今日はもう居なかった。 例年なら 2~3日間は滞在してくれるのだが…。
・異変は、波消しブロックにウジャウジャいるはずのフナムシが 全く見られなかったこと。 これでは、1日も滞在できない。 見切りをつけて先を急いだものと思われる。 いつも脇役の キョウジョシギが、今日ほど 愛おしく感じられたことはなかった。
・2009年5月から 通算20回探索して、成績は 3勝17敗 成功確率は15%。
・本日の野鳥は、カルガモ、カワウ、キアシシギ、キョウジョシギ、イワツバメ、ムクドリ、スズメ
【1231】 2015年5月17日 (日) 晴れ 流山市 緑地巡り。
・3月の末に 孫たちと、桜の花を見た 市内の緑地公園を数ケ所 訪ねた。 この季節、葉が繁っているので、野鳥は もっぱら声頼みだが、聞こえてくるのは、ヒヨドリ、シジュウカラ、ムクドリばかり。
・成果が出ないまま、本日の探鳥行の終点にしていた小さな公園まで来ると、「ギューィ」と、オナガの声が聞こえて来た。 しかも方々から。
・やっとカメラ映りのする野鳥に出会えたと それまでの疲れも忘れ公園へ入って行くと、カメラを構えている お一人と出会った。 挨拶し、その人のカメラの先を見ると、ツミが よくとまるという高枝があった。
・その場所で待つこと20分。 所定の高枝から少し離れたところから「ケー ケー ケーケケケ」の声が聞こえてきた。 餌を足で押さえつけているツミだった。 数枚撮ったところで、ツミは 一旦、飛び去ったが、暫くして戻ってきて 所定の高枝にとまった。 餌は、既に相方に受け渡したのか持っていなかった。
・飛翔や餌の受け渡しシーンを撮ることはできなかったが、ユッタリとした雰囲気のツミを見ることが出来、満足した市内行脚だった。
・本日の野鳥は、キジバト、ツミ、オナガ、シジュウカラ、ツバメ、ヒヨドリ、メジロ、ムクドリ、スズメ
【1232】 2015年5月21日 (木) 晴れ 茜浜 今年も会えた。
・7:45海岸線を歩き始めた。 すぐにキアシシギ、キョウジョシギが目に入ってきた。 イワツバメが低空を飛び、ムクドリが地上で採餌。 見慣れた風景が広がっていた。
・護岸の奥部まで行っても、状況は変わらなかったが、キアシシギより 少し大きめの個体と出会った。 双眼鏡で 嘴を確認すると、基部がやや淡色。 『ビミョ~。』と思いながら、取り敢えずの感で撮影した。
・周囲に誰も居ないので、もう少し奥まで探そうと、終端まで行って折り返してくると、あとから来た2人が、さきほどの個体に向かってカメラを向けようとしていた。 その動作を見て 『やっぱりメリケンだったか~。』と、思いながら、‘続き’を撮ることに。
・過去に出会ったメリケンは、全て嘴が ‘真っ黒’で識別が容易だったが、今日出会った個体は、下嘴基部が淡く、光の加減によっては、その部分がより明るく見えたりした。 帰ってから図鑑で確認すると、ほとんどの図鑑では ‘嘴は黒’ と記載されていたが、『鳥くんの比べて識別!野鳥図鑑670(文一総合出版)』に、成鳥夏羽の嘴基部が淡色の個体が載っていた。
・自分ながら、赤面するような一日であったが、嬉しかったことは、いつもタフな行動力で、その探鳥行をBlogで発信されているA氏と出会ったこと。 その行動力は、到底 自分の体力では真似できないが、いつも‘探鳥’の原点を教えて下さる存在となっている。
・本日の野鳥は、カワウ、キアシシギ、メリケンキアシシギ、キョウジョシギ、イワツバメ、ハクセキレイ、ムクドリ、スズメ
【1233】 2015年5月23日 (土) 晴れ 柏の葉周辺 再構築。
・イワツバメの状況を確認しに行った。 2週間前に見た巣は、放棄されたのか、イワツバメの出入りはなかった。 しかし、そこから数メートル離れたところで、新たに、古巣を再利用した巣作りが行われていた。 巣材運びは、3~4羽で行っており、共同で巣作りをしているように思われた。
・付近には、空巣が多くあったが、アクティブな巣は、この ひとつしか確認できなかった。 ここは、スズメが多く棲息する場所でもある。
・本日の野鳥は、イワツバメ、ムクドリ、スズメ
【1234】 2015年5月25日 (月) 晴れ 江戸川堤防 初夏の響き。
・そろそろかなと思い、ササゴイやカッコウを探しに江戸川へ行った。 堤防に上がり、双眼鏡で岸辺を探索するが、釣り人の姿が見えるだけで、ササゴイは不在。 耳でカッコウを探すが、音沙汰無し。 聞こえてくるのは、ヒバリとオオヨシキリの囀りのみ。 時々 セッカの声がするが、近くには下りてくれなかった。
・ホオジロやオオヨシキリの声がする方へと、堤防を下りて アシ原へと行くと、元 居た方からカッコウの鳴き声が聞こえて来た。 双眼鏡で探すと、100メートルほど先の枯れ枝のてっぺんにカッコウの姿が見えた。 『しまった! さきほどの堤防の上にいれば近かったのに!』 と 焦る気持ちを抑えて、遠かったが まずは、その場でシャターを押し、そして、急ぎ足で戻る途中で、2回目を撮り、50メートルまで接近し 3回目を押そうとしたところで、木立の中へと飛び去られてしまった。
・本日の野鳥は、キジ、カルガモ、キジバト、カワウ、ゴイサギ、アオサギ、コサギ、カッコウ、コチドリ、ヒバリ、ツバメ、オオヨシキリ、セッカ、ムクドリ、スズメ、ハクセキレイ、カワラヒワ、ホオジロ
【1235】 2015年5月27日 (水) 晴れ 埼玉県 ペアで ゆったりと。
・昨年の5月19日と、全く同じ 田んぼで、タマシギのペアと出会った。 今回は、交尾シーンが見られたが、ペアに動きは少なく、産卵までの 暫しの余裕時間を ゆったりと過ごしていた。
・しかし 撮るほうは、真夏日で光線が強く、しかも逆光と草被りという悪条件。 記録写真としても辛い撮影だった。
・本日の野鳥は、カルガモ、キジバト、ダイサギ、コチドリ、タマシギ、チョウゲンボウ、ヒバリ、ツバメ、オオヨシキリ、セッカ、ムクドリ、スズメ
【1236】 2015年5月28日 (木) 晴れ 江戸川堤防 出会い無し。
・朝のうちは、湿った空気が冷たく感じられる曇り空。 7時から現地でスタンバイするが、聴こえてくるのは、オオヨシキリの声のみ。 前回、不十分な撮影で終わったカッコウ狙いで、再び訪問したが、本日は、見事にカラブリ。 10時までの3時間 カッコウの声は一度も聴こえてこなかった。
・出会ったのは、女性ウォッチャー お一人。 スコープに特別仕様のスマホホルダーを装着し、スマホでコリメート撮影をされていた。 デジスコ専用カメラを持たなくてよいのだから、デジスコより、極めて軽量。 デジスコの世界も進化している。
・本日の野鳥は、カルガモ、キジバト、カワウ、アオサギ、コサギ、コチドリ、ヒバリ、ツバメ、オオヨシキリ、ムクドリ、スズメ、ホオジロ
【1237】 2015年5月29日 (金) 晴れ 江戸川堤防 たっぷりと。
・朝、家を出る頃は、曇り空だったが、現地に着く頃には 青空が広がった。 今日は、三度目の正直を期待したカッコウ狙い。
・7時過ぎに到着し、待つこと40分、7時52分に第1回目の飛来があった。 3分ほど鳴いたのち、飛び去り、その後8時15分に2回目…。 今日は‘当たり’。 サービス良く、30分おきに姿を見せてくれた。。
・本日の野鳥は、キジ、カルガモ、キジバト、カワウ、アオサギ、カッコウ、コチドリ、ヒバリ、ツバメ、オオヨシキリ、ムクドリ、スズメ、カワラヒワ、ホオジロ
【1238】 2015年5月31日 (日) 晴れ 葛西臨海公園 暑くてクラクラ。
・いつもどおり 擬岩からスタートするが、汽水池は見事にカラッポ。 上の池では、杭の上に、アオサギ、ダイサギ、チュウサギ、コサギが…。 コサギと思った白い鷺を よくよく見ると、コサギではなく、白いアマサギジュニアだった。 水面では、ホシハジロやオナガガモが それぞれ1羽づつ見られた。
・西渚へ行くと、そこは 人、人、人。 石積堤から水面を注視するとカンムリカイツブリ、スズガモがそれぞれ1羽づつ見られた。 杭の上には、ユリカモメ。
・観察センター前や、ハイド周辺では、カメラマングループが、遠くの栗の木を注視していたが、何を狙っていたのだろう。 暑くて、クラクラする1日だった。
・本日の野鳥は、カルガモ、オナガガモ、ホシハジロ、スズガモ、カンムリカイツブリ、キジバト、カワウ、アマサギ、アオサギ、ダイサギ、チュウサギ、ユリカモメ、ウミネコ、ヒヨドリ、オオヨシキリ、ムクドリ、スズメ
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