流山の野鳥

フィールドノート 2016年3月 


【1346】 2016年3月1日 (火) 晴れ/強風 松戸市 風との戦いウグイス探し

◎ ベニマシコ
◎ ベニマシコ

今日は、一日 ウグイス探索。 現地に着くなり いやな予感。 北西の風がめっぽう強い。 そんな中 地鳴「ジッ ジッ」を頼りに本体を探すが、極めて単発的で、姿を拝むこと僅少。 姿が見えても、すぐに隠れるか、または飛ばれてしまう。 その度に、行ったり来たり。 いい加減、ウグイスに遊ばれた気の長い一日だった。

・猛禽類は見られなかったが、そのお蔭でベニマシコ♂♀が確認できた。
・本日の野鳥は、キジ、カイツブリ、キジバト、カワウ、オオバン、モズ、シジュウカラ、ヒヨドリ、ウグイス、エナガ、ムクドリ、シロハラ、ツグミ、スズメ、オオカワラヒワ、ベニマシコ、ホオジロ、アオジ  (作成:2016年3月2日20時)


【1347】 2016年3月2日 (水) 晴れ 市川市 桜、菜の花、シマアカモズ。

※ シマアカモズ
※ シマアカモズ

昨年末あたりから散歩人によって 目撃されていたが、幼鳥のモワット感が強く 謎モズとされていた。 2月中ほどになって シマアカモズと同定され 急遽ネットが賑やかになった。 そして、季節が進むにつれ 背の赤味も増し、シマアカモズらしくなってきた。

・本日の野鳥は、マガモ、カルガモ、オナガガモ、コガモ、キジバト、カワウ、バン、オオバン、ユリカモメ、セグロカモメ、カワセミ、シマアカモズ、シジュウカラ、ヒヨドリ、メジロ、ムクドリ、スズメ、アオジ
(※ 既に多くのブログなどで紹介されており、敢えて場所をマスクする必要はないのですが、当サイトの運営基準により広域表記とさせていただきます。)  (作成:2016年3月4日8時)


【1348】 2016年3月4日 (金) 晴れ 柏の葉公園 新顔は見られず。

◎ シメ
◎ シメ

2週間ぶり、何か入っていないかと 公園を見て廻った。 調節池の冬鳥は、は若干のコガモが見られただけで、他の冬鳥たちは姿を消していた。

・公園の中では、ツグミ、カワラヒワ、シメが飛び回っていたが、これといって目新しいものは居なかった。 自分は見れなかったが、シメの群れの中にイカルが混じっていたとのこと。 採餌場所を移動するので撮りにくくはなっているが、健在ぶりが窺えた。
・本日の野鳥は、マガモ、カルガモ、オナガガモ、コガモ、キジバト、カワウ、アオサギ、コサギ、オオバン、シジュウカラ、ヒヨドリ、エナガ、メジロ、ムクドリ、シロハラ、ツグミ、スズメ、ハクセキレイ、カワラヒワ、シメ、ホオジロ、アオジ (作成:2016年3月4日21時)


【1349】 2016年3月5日 (土) 晴れ 利根運河 ここで初めてのクイナ。

○ クイナ
○ クイナ

名残りのベニマシコを探しに行った。 運河の畔を行ったりり来たりして探したが、遭遇は1回。 慌てるだけで撮れず 直ぐに見失った。

・「キュッ キッ キー」耳慣れない声。 何だろうと不思議に思いながら声がした方向を見ると、ツグミらしき黒い姿が見えた。 ツグミと思って慌てることなくスコープを覗くと、なんとクイナだった。 そこで慌ててシャッターを切るが、こと既に遅く、枯れアシに潜り込んでしまった。 鳴き声を聞いたときにもっと緊張感をもって反応すべきだったと反省。 クイナは、2004年11月に耕地で見たことはあったが、運河では初めて。
・キセキレイは健在。 以前より黄色みが増していた。 来季も ここで越冬してくれることを願って現場を後にした。
・本日の野鳥は、カルガモ、コガモ、キジバト、カワウ、コサギ、クイナ、カワセミ、モズ、シジュウカラ、ヒヨドリ、ムクドリ、ツグミ、ジョウビタキ、スズメ、キセキレイ、ハクセキレイ、カワラヒワ、ベニマシコ、ホオジロ、アオジ (作成:2016年3月5日22時)


【1350】 2016年3月8日 (火) 濃霧のち晴れ 谷津干潟 間にあった。

◇ コクガン
◇ コクガン

絶滅危惧種に指定されている国の天然記念物のコクガンが、2月18日に確認され、3週間が経過した。 ここのところ 南風が吹いているので そろそろヤバイかなと思い 谷津干潟に出かけた。

・谷津干潟の視界は30mほど。 濃霧の中で、僅かに動いているのはオオバン。 ヒドリガモやオナガガモの小群れは眠っており、コクガンも見えなかった。
・霧が晴れるまで、まだ時間がかかりそうなので、園路を進むことにした。 高校前まで来ると、視界は50mほどになり、霧の中に オカヨシガモやヒドリガモの群れが見えた。
・ここにもコクガンは居なかった。 以前、三番瀬の小さな浜で 羽繕いするコクガンを見たことがあったが、それに近いイメージの バラ園前の浜へと向かった。
・目論見は的中。 オナガガモやヒドリガモに混じって、ひときわ大きいコクガンが霧の中に佇んでいた。
・コクガンは、かなりの量のアオサを食し、また羽繕いや羽ばたきに余念がなく、渡去準備をしているように見えた。
・本日の水の鳥は、コクガン、オカヨシガモ、ヒドリガモ、カルガモ、ハシビロガモ、オナガガモ、コガモ、ホシハジロ、スズガモ、カワウ、アオサギ、コサギ、オオバン、セイタカシギ (作成:2016年3月9日21時)


【1351】 2016年3月12日 (土) 曇り/北風 荒川 越冬終盤、ピンク色に。

△ ハクガン
△ ハクガン

先日の暑い日はコクガン、今日は 寒かったがハクガンを見に行った。

・12時現地着。 先客に様子を聞くと、朝から見ていないという。 抜けたのかなと思って聞き返すと、「13時頃か 夕方まで待てば やって来るよ。」 とのこと。 河川敷のカメラマンを数えると10数名が散らばっていた。
・寒いなか、オオジュリン等を撮って待っていると、15時20分、川下から3羽の飛翔体が近づき、やや離れた草地に着陸した。 ギャラリーは20人以上に膨らみ、ハクガンを取り囲んだが、ハクガンは、お構いなしに 草を食し始めた。
・30分ほど採食しあのち、一度 川へ飛び、水を飲んだ。 そして、再び草地に戻り 採餌していたが、そのうち、ゆったりと座り込み、アクビのあと ウトウトし始めた。
・昨年11月、渡来時のハクガンは嘴が黒く、羽衣も灰色がかっていたが、今日のハクガンは、純白の羽衣にピンク色の嘴へと変身していた。 幼羽から換羽中の個体A。 成鳥羽であるが、嘴に黒いところが残る個体B。 そして、嘴、足ともにピンク色の個体Cと再会できた。
・本日の水の鳥は、ハクガン、カルガモ、カワウ、コサギ、オオバン、イソシギ、ユリカモメ、セグロカモメ、ムクドリ、ツグミ、スズメ、ハクセキレイ、オオジュリン (作成:2016年3月14日11時)


【1352】 2016年3月18日 (金) 晴れ 柏の葉公園 桜とコゲラ。

◎ コゲラ
◎ コゲラ

駅前通りの公園の様子を見に行く途中、小学校の前を通りがかると、「卒業証書授与式」の立て看板。 早い話、卒業式なのだが、校門へ入って行く女子児童の出で立ちを見てビックリ 和装/袴 なのである。 女子大生のそれと同じで これが今風なのかと 驚嘆。

・それはさておき 駅前通り公園は、ムクドリやキジバトだけで、30分ほど待ったが、見込みなさそうなので、駅前からバスに乗って柏の葉へ行った。
・調整池は、僅かにコガモが見られただけで、あとは、常連のカルガモとマガモ、オオバンのみ。
・桜の広場は、平日にも関わらず人が多かった。 鳥撮りか 花撮りか 分からないカメラマンが 地上で採餌するシメやツグミを蹴散らしてくれる。 気が小さいので文句も言えない。
・20羽ほどのシメの群れに、何か混じっていないか チェックしたが、期待したアトリやイカルは見られなかった。 コゲラが桜の花の蜜を吸っていた。
・本日の野鳥は、マガモ、カルガモ、コガモ、キジバト、カワウ、オオバン、コゲラ、シジュウカラ、ヒヨドリ、ウグイス、エナガ、メジロ、ムクドリ、ツグミ、スズメ、ハクセキレイ、シメ (作成:2016年3月19日0時)


【1353】 2016年3月20日 (日) 晴れ 利根運河~新川耕地 春うらら。

◎ ヒバリ
◎ ヒバリ

連休中日、人ゴミを避けて 運河と田んぼを歩いた。 この冬、アリスイに始まって、コクマル、ホオアカ、ベニマシコなど、随分 楽しませてくれた場所だ。 今日は、さすがに ベニマシコ、オオジュリン、キセキレイ、カシラダカ、などの冬鳥は見られなかったが、ジョウビタキ、アオジは健在だった。

・耕地では、ゆったりと飛翔するノスリは撮れたが、疾風の如く飛ぶハヤブサspは 見送るだけで撮れなかった。
・本日の野鳥は、ヒドリガモ、カルガモ、コガモ、キジバト、カワウ、アオサギ、コサギ、オオバン、ノスリ、ハヤブサ、カワセミ、モズ、シジュウカラ、ヒバリ、ヒヨドリ、ウグイス、ムクドリ、ツグミ、ジョウビタキ、スズメ、ハクセキレイ、ホオジロ、アオジ (作成:2016年3月21日10時)


【1354】 2016年3月22日 (火) 晴れ 谷津干潟 ノンビリ屋のコクガン。

◇ コクガン
◇ コクガン

シマアジのペアが入ったというので 朝早く出掛けたが、タッチ&ゴーで渡去したらしい。 春の渡りは足が速いというが、あまりにも早すぎ。 14時まで張り込んだが出会いはなかった。 その間、干潟を2周し、また コクガンばかり千枚撮影した。 出会ったCマンは20人ほど、皆、シマアジを探していた。

・本日の野鳥は、コクガン、オカヨシガモ、ヒドリガモ、カルガモ、ハシビロガモ、オナガガモ、コガモ、ホシハジロ、キンクロハジロ、スズガモ、カイツブリ、キジバト、カワウ、アオサギ、ダイサギ、コサギ、オオバン、ダイゼン、セイタカシギ、ユリカモメ、シジュウカラ、ヒヨドリ、メジロ、ムクドリ、ツグミ、スズメ、ハクセキレイ、オオジュリン (作成:2016年3月23日21時)
※ 追記(2016.4.1) : 谷津干潟観察センターのフィールドノート 3月30日付けから コクガンの記録が消えた。 センターに問い合わせたところ、下記の回答があった。
『コクガンは2月18日から3月29日まで休館日をのぞき連日確認されておりましたが、3月30日から確認できなくなっています。』


【1355】 2016年3月25日 (金) 晴れ 柏の葉公園 春の移ろい。

◎ コゲラ
◎ コゲラ

チラチラと開花し始めたソメイヨシノ、満開のオオシマザクラ、そろそろ終わりかけのカンヒザクラなど、一週間ごとに春の移ろいが顕著になってきた。 来週は、ソメイヨシノが満開だ。 そんな桜の樹に、コゲラ、シメ、ヒヨドリ、エナガなどがやって来た。

・本日の野鳥は、ヒドリガモ、マガモ、カルガモ、オナガガモ、コガモ、カイツブリ、キジバト、カワウ、コサギ、オオバン、コゲラ、シジュウカラ、ヒヨドリ、エナガ、メジロ、ムクドリ、ツグミ、スズメ、ハクセキレイ、カワラヒワ、シメ、ホオジロ、アオジ、オオジュリン (作成:2016年3月26日12時)


【1356】 2016年3月27日 (日) 晴れ 葛西臨海公園 珍しい風景 ツーショット。

◇ クロツラヘラサギ、ヘラサギ
◇ クロツラヘラサギ、ヘラサギ

昨年の12月半ば頃から 東渚西側石積堤などでクロツラヘラサギが頻繁に見られるようになり、さらに、今年の1月末頃からヘラサギが加わったとか。

・クロツラ/ヘラサギは、そもそも数少ない旅鳥または冬鳥。 これらが同時に見られるということで、2月、3月と連日 大賑わいと 先のBlogで報告されている。
・発見されてから2ケ月が経過し、そろそろ鎮静化した頃かなと思い、出掛けたが 葛西臨へは7ケ月ぶりの訪問となった。
・開門と同時に西渚へ入って、遠くの棒杭上を見ると、足の長い それらしき白い鳥が2羽 並んで休息してるのが見えた。 しかし、如何せん 最大の特徴である嘴が見えない。 目覚めたら判るだろうと、あまり気にせず、夏羽化したハジロカイツブリやカンムリカイツブリを撮りながらクロツラ/ヘラサギを待った。
・1時間半が経過した頃、散発的にシャッター音が鳴り始めたので、釣られて棒杭上を双眼鏡で見ると、前述の2羽が羽繕いしているのが見えた。 長い嘴が確認でき、「いるじゃん!」と ひと安心した。
・引き潮で水深が浅くなった干潟に まずヘラサギが棒杭から飛び出した。 その10分後 クロツラも飛び出して、並んで採食を始めた。
・ギャラリーは60人以上、西渚石積堤の上は、いたって盛況だった。
・鳥類園にも行ったが、こちらは 閑散としており、淡水池で 旅立ち待ちのホシハジロ、キンクロハジロが見られた程度だった。
・本日の野鳥は、ヒドリガモ、マガモ、カルガモ、ハシビロガモ、コガモ、ホシハジロ、キンクロハジロ、スズガモ、カイツブリ、カンムリカイツブリ、ハジロカイツブリ、キジバト、カワウ、ゴイサギ、アオサギ、ダイサギ、コサギ、ヘラサギ、クロツラヘラサギ、オオバン、ダイシャクシギ、アオアシシギ、ハマシギ、ユリカモメ、セグロカモメ、ミサゴ、コゲラ、モズ、オナガ、シジュウカラ、ヒヨドリ、メジロ、ムクドリ、ツグミ、イソヒヨドリ、スズメ、ハクセキレイ、セグロセキレイ、カワラヒワ、アオジ、オオジュリン (作成:2016年3月30日14時)


【1357】 2016年3月29日 (火) 晴れ 利根運河~理窓公園 途切れないウグイスの囀り。

◎ ウグイス
◎ ウグイス

利根運河の左岸を遡り、16号柏大橋で折り返し、理窓公園を巡った。

・歩き始めてすぐに 土手の菜の花の中に隠れていたヒドリガモ50羽以上を飛ばせてしまった。 ごめん。
・土手を歩いていると、あちらこちらからウグイスの囀りが聞こえ、途切れることはなかった。 冬の間は、藪の中で「ジッ ジッ」と鳴くだけで、姿を見ることは至難の業であったが、この陽気に誘われて、芽ぶき始めた木で囀っていた。 今週末あたりが、一年の中で最も撮り易いときかもれない。
・水面では、バン、オオバン、コガモが、行き来する長閑な景色が見られた。 早くもツバメが飛んでいた。
・柏大橋を渡って、右岸を下り、理窓公園へ行った。 ひょうたん池付近でトラツグミを見かけたが、目撃は一度だけで、その後は見つからなかった。 カケスは相変わらず高いところ、シロハラが健在だった。
・本日の野鳥は、キジ、ヒドリガモ、マガモ、カルガモ、コガモ、カイツブリ、キジバト、カワウ、アオサギ、バン、オオバン、カワセミ、コゲラ、モズ、カケス、シジュウカラ、ツバメ、ヒヨドリ、ウグイス、メジロ、ムクドリ、シロハラ、ツグミ、スズメ、ハクセキレイ、ホオジロ、アオジ (作成:2016年3月31日7時)